胆道
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症例報告
Doubling timeが111日であった胆嚢腺扁平上皮癌の1例
高 賢樹西田 保則小豆畑 尚典
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2022 年 36 巻 2 号 p. 158-165

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抄録

胆嚢腺扁平上皮癌を発生から切除まで,経時的に観察し得た症例を経験した.症例は79歳の女性.胆嚢ポリープの発生を認め,経過観察されていた.2年のあいだに3.9mmから24mmまで増大傾向を認めたため,胆嚢癌の診断で手術を施行し,病理で腺扁平上皮癌と診断された.本例では経時的な観察により,腫瘍倍増時間(DT;Doubling Time)が111日と算出できた.胆嚢癌のなかでも腺扁平上皮癌は増殖速度が速く,きわめて予後が悪いとされているが,本症例を検討したところ,腫瘍の扁平上皮癌成分の割合により増殖速度が変わる可能性が示唆された.胆嚢腺扁平上皮癌でも,症例により増殖速度が速くない可能性もあり,腺癌と同様の治療方針,すなわちリンパ節郭清を伴った完全切除を考慮する必要があると考えられた.

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© 2022 日本胆道学会
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