胆道
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肝門部胆管癌切除例の検討
渡辺 繁別府 倫兄二川 俊二
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2002 年 16 巻 2 号 p. 87-93

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抄録

教室で経験した肝門部胆管癌切除例で,治療後の予後に及ぼす因子を明らかにする目的で,臨床病理学的検討を行った.肝門部胆管癌42例を対象とした.うち切除例は25例であったが,治癒切除がえられたものは6例のみであった.切除例25例の深達度はss9例,se8例,si8例であり,ss症例では9例中4例に治癒切除がえられたが,hm,dmとも陽性となった症例も2例みられた.se+si症例は,16例中14例が罪治癒切除に終わった.治癒切除がえられた6例の1,3,5年生存率はそれぞれ83.3%,83.3%,55.6%であったのに対して,非治癒切除19例の1,3,5年生存率は55.7%,5.6%,0%と不良であった.教室の肝門部胆管癌の全例が診断時点で進行癌であり,肝切除を加えても胆管断端陽性で非治癒切除となる症例が多く,非切除内(外)瘻の造設例との聞で治療後の予後の差は認められなかった.

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