2014 年 7 巻 p. 125-134
本研究では、誰もが幼いころに多様な経験を有していると考えられる「お菓子」に関する自伝的記憶について質問紙調査を行った(大学生78(男性28 名及び女性50 名、平均年齢21 歳)。調査内容は、お菓子に関するエピソード、お菓子に対する感覚モダリティ及びオノマトペからの表現、お菓子に対する現在の考えに関するものである。主な結果は次の通りである。お菓子に関するエピソードが7 歳以上時に生じたものは7 歳未満に比べて鮮明度が高かったこと、女性は男性に比べて重要度が高かったことが示された。また最も印象に残る主要な感覚モダリティについては、味覚以外にも視覚、聴覚、触覚に関する記述も半数近くみられた。オノマトペに関しては複数の感覚表現に基づいたものが比較的多くみられた。さらに、現在のお菓子に対する考えについては、教訓的な過去のエピソードに関して、その影響が大きかったことが示された。