2014 年 7 巻 p. 135-146
発達障害者支援法が施行されてから、診断されているか否かにかかわらず発達に課題をもつ子どもが注目されその数は増えている。足立区内の4~5 歳児の様子を保育士に聞いたところ、就学後に学習や生活に支障が出るのではないかと保育士が非常に心配する幼児は約8%いることが分かった。これらの幼児を早期に発見し支援するために、2箇所の保育園に大学3年生が週1回出かけて、4・5歳児にFrostig 視知覚発達プログラムを用いた視知覚運動訓練を行った。就学後訓練を受けた子どもと受けない子ども(他の保育園から入学した)の視知覚運動能力を比べた。足立区内小学1 年生の気になる2 名の児童にも、大学3 年生が1 名ずつ視知覚運動訓練を主とする個別支援を行った。Frostig プログラムによる支援は幼児にも児童にも、視知覚運動能力の増進ばかりでなく自己肯定感や行動面の安定に有効であり、学生も支援の方法と意義を深く学習することが出来た。