東海北陸理学療法学術大会誌
第25回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: O-1
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生活習慣病教室参加者の特性
せいかつしゅうかんびょうきょうしつさんかしゃのとくせい
*向井 武志永阪 知寛山本 有加里宮本 陽子下地 高也大川 貴正大川 光
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抄録
【目的】 理学療法を進めるにあたり、身体的問題と平行して行わなければならない問題に心理的問題がある。個々のセルフ・エフィカシー(以下、SE)は、行動の先行要因の主要な要素となる変数である。また、トランスセオレティカル・モデル(以下、TTM)は、行動変容を理解するために用いられ、もともとは、不健康な習慣的行動の変容を説明あるいは予測するために開発されたものである。そこで今回、生活習慣病教室参加継続率に一般セルフ・エフィカシー(以下、GSES)およびTTMがどのような役割を果たしているのかを明らかにすることを目的とした。 【方法】 第1回生活習慣病教室に参加した19名のうち、同意が得られた15名(平均年齢65.8±7.6、男性6名、女性9名)を対象とし、GSESおよびTTMについて口答で説明後聞き取り調査を行った。また、これらの結果と第2回生活習慣病教室参加継続率との関連を検討した。 【結果】 第2回生活習慣病教室への参加継続率は全体で53%(15人中8人)、内訳としては、GSESが非常に高い0%(1人中0人)、高い傾向にある71%(7人中5人)、普通0%(1人中0人)、低い傾向にある40%(5人中2人)、非常に低い100%(1人中1人)を認め、TTMでは無関心期50%(2人中1人)、準備期100%(6人中6人)、維持期12%(8人中1人)を認めた。 【考察・まとめ】 今回の結果より、行動の先行要因となるSEの高低は参加継続率への影響は少ない可能性が認められた。しかし、TTMにおいては参加継続率および割合において準備期に属するものが高値を認め、行動変容段階の把握が参加継続率に重要な役割を示すのではないかと考えられる。また、参加継続率を高めるためには、行動の変容段階に適した資料を使用し、適度な欲求と誘因を持続させる環境を整えることが重要と考えられる。
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© 2009 東海北陸理学療法学術大会
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