学術の動向
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第3部 研究の多様性
共同利用・共同研究拠点 拠点ネットワーク「放射線災害・医科学研究拠点」
田代 聡
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2022 年 27 巻 11 号 p. 11_48-11_51

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抄録

 福島第一原発事故に対して学術的な対応を行うために、広島大学原爆放射線医科学研究所、長崎大学原爆後障害医療研究所及び福島県立医科大学ふくしま国際医療科学センターは、2016年にネットワーク型共同利用・共同研究拠点「放射線災害・医科学研究拠点」を形成した。本拠点では、放射線災害・医科学研究領域で先端的かつ融合的な研究を推進するとともに、その成果の国民への還元と国際社会への発信に取り組んできた。2022年度からは、病院で用いられる医療放射線の人体影響についての研究支援を強化した第2期拠点事業を開始した。本拠点では、広島、長崎、福島という被爆地、原子力災害被災地の大学附置研究所・センターが連携するとともに人材育成を進めることで、世界に類を見ない総合的な放射線災害医療研究の拠点構築を進め、日本の特徴的な研究として世界に発信していきたいと考えている。

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