学術の動向
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カーボンニュートラル実現に向けた学術の挑戦
カーボンニュートラルを実現するための技術開発
北川 尚美
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キーワード: CCUS, 水素, アンモニア, 合成燃料
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2023 年 28 巻 1 号 p. 1_47-1_51

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抄録

 本稿では、日本の温室効果ガス排出量の約85%を占めるエネルギー起源のCO2 を対象とし、その排出量の削減や排出したCO2 の回収・利用に関わる技術開発を取り上げ、それらの現状と課題について解説する。CO2 排出量の削減に関わる技術としては、CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)と組み合わせた火力発電、新たな水素発電とアンモニア発電を取り上げる。また、回収したCO2 の利用に関わる技術としては、CO2 を資源と考え、様々な製品や燃料に変換して再利用することでCO2 の排出を抑制する「カーボンリサイクル」技術の一つである回収したCO2 とグリーン水素から製造する液体合成燃料を取り上げる。

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© 2023 公益財団法人日本学術協力財団
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