2023 年 28 巻 1 号 p. 1_79-1_84
パワーレーザーにより実現できる高いエネルギー密度状態を利用した多様な「知の創造」と「知の具現化」が期待され、世界の先進国を中心にパワーレーザー技術と高エネルギー密度科学の精力的な研究開発が進められ、飛躍的に進展している。このような中、我が国がこの分野で世界を先導していくためには、機を逸することなく、我が国の強みを活かし、多様な知が活躍できる国際競争力ある大型パワーレーザー施設を実現することが不可欠な状況である。この実現により、多様な知が集い、新たな価値を創出する知の活力を生むとともに「国際的な連携を推進する要」となり世界を先導できる。結果として、真空、プラズマ、固体の理解や宇宙から文化財などの探査ならびに新しい材料からシステム開発など、我が国の多様な学術の飛躍的発展とともに産業構造の変革やグローバルに活躍できる人材の育成に大きく貢献できる。