学術の動向
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感染症をめぐる 国際政治のジレンマ ─科学的アジェンダと政治的アジェンダの交錯─
コロナ・パンデミックと先進国のジレンマ
──Anthropoceneの時代
羽場 久美子
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2023 年 28 巻 2 号 p. 2_79-2_83

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抄録

 世界のコロナ感染は、2020年当初は9割、その後も半数が、欧州とアメリカに集中してきた。

 2023年1月現在、短期集中的には日本と中国が世界最大の規模で増えている。

 先進国がコロナ感染の影響をなぜ集中的に受けたのか、パンデミックや今後の世界人口動態を考えるにつけ、アジア・アフリカなど新興国と連携し、Anthropocene(人新世)における地球環境を重視し、国連のいうSDGs(持続可能な社会、だれ一人取り残さない)という政策を、先進国自身がとっていくこと、新興国を警戒し差別するのではなく、尊敬し重視し共存していくことこそが、いかに重要かを考える契機となっている。

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