2023 年 28 巻 3 号 p. 3_86-3_88
子どもの傷害予防の第一歩は、どのような傷害が発生しているのか、という課題を把握するための傷害データを収集することである。しかし、傷害データをやみくもに収集しても、予防には活用できない。予防に活用することを念頭に記録するデータ項目や内容を検討しておく必要がある。傷害予防のためには、事故発生状況に関係する要素をどのように変えたら予防ができるかを検討できる必要がある。つまり変えられる変数を把握できる必要がある。本稿では、傷害予防に活用するための傷害データの考え方と具体的な項目について紹介する。