極超音速旅客機に搭載される空気予冷器における着霜問題を解決するために,強制対流条件下において平板冷却面上に生じる着霜現象を対象に,冷却面温度を-10,-20,-30℃の3 通り,主流絶対湿度を8,12,16 g ⋅m−3"の3 通りにそれぞれ変化させ,着霜開始後600 s 以内での霜厚さ及び霜質量への影響を調査した.3 次元霜層成長モデルを用いて,霜層表面温度の時間変化と霜層成長挙動との関連についても調査した.霜質量の増加率は時間によらず一定で,主流絶対湿度と冷却平板上での飽和水蒸気量との差Δ𝜌𝜌vに比例し,霜厚さは着霜開始直後に急速に増加するが,その増加率は着霜開始後急速に減少した.霜層の二次元的な形状の変化についても計測し,着霜初期には前端で急激に成長し,時間経過とともに後端側が成長していく様子が確認された.