日本では,2011 年からA2L 冷媒を使用した機器のリスクアセスメントを行い,安全運用の方法を確立して順次製品展開を行っているが,キガリ改正を受け,さらにGWP の小さい冷媒への転換が望まれている.GWP の小さい冷媒には,LFL が小さく燃焼性が強いA3 冷媒が多い.そこで,日本冷凍空調工業会ではA3 冷媒を使用した内蔵ショーケースのリスクアセスメントを行った.本論文ではA3 冷媒でも着火確率を精度よく計算できる計算方法を提案し,可燃空間を定量化するために行った冷媒漏えい解析,リスクアセスメントの詳細及び作成した日本の規格について説明する.