2022 年 39 巻 3 号 p. 177-
中低温温度域の熱輸送媒体としてエリスリトールスラリーが有望である.水平円管内を流動するエリスリトールスラリーの圧力損失を測定し,圧力損失を推算するための流体モデルについて検討した.流動様相を考慮しない簡易モデルとして,ビンガムモデルが有効であることが分った.また,流動様相を考慮することで様々なスラリー熱媒体への応用が期待できる複合モデルについて検討した.複合モデルでは,低流速域で発生する管内固相率の偏りに着目し,せん断応力とせん断速度の関係に対して折れ線回帰を施すことでエリスリトールスラリーの流動様相を定量的に決定した.さらに折れ線回帰で明らかにしたエリスリトールスラリーの流動様相に対して,均質流れではべき乗則モデル,不均質流れでは分離モデルが適することを示した.