抄録
症例は28歳男性.全身倦怠感,咳,発熱,脱力を認め当院救急外来に受診.高血糖,代謝性アシドーシス,ケトン尿,インフルエンザA型陽性,さらに胸部レントゲン写真で浸潤影を認め,インフルエンザ感染·肺炎及び糖尿病性ケトアシドーシスの診断で緊急入院となった.清涼飲料水多飲の習慣があったことから,当初ソフトドリンクケトーシスを疑った.しかし入院後検査で尿中Cペプチドは正常であったものの,抗GAD抗体陽性及びHLA-DR4を認めた.これらよりソフトドリンクケトーシスではなく,1型糖尿病に肺炎,インフルエンザを合併したことによって糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)を発症した症例と考えられた.典型的なソフトドリンクケトーシスの臨床的特徴と比較し,考察した.