糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
原著
2型糖尿病患者に対するスルホニル尿素薬+メトホルミン併用療法とスルホニル尿素薬+ピオグリタゾン併用療法の費用対効果分析
池田 俊也小林 慎
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 53 巻 7 号 p. 469-475

詳細
抄録
【目的】スルホニル尿素薬(SU)+メトホルミン併用療法とSU+ピオグリタゾン併用療法の費用対効果を評価する.【方法】本分析では,UKPDSで報告された回帰モデルを用いて,2型糖尿病患者の長期的な費用対効果を評価するモデルを構築し,SUとメトホルミンあるいはピオグリタゾンとの併用療法の比較を行った.各合併症の治療医療費は,わが国の医療費に関する報告を基に設定した.患者の長期予後は質調整生存年により評価した.【結果】本モデルを使ったシミュレーションの結果,メトホルミン併用療法は,ピオグリタゾン併用療法よりも生涯の総費用が小さく,質調整生存年が大きくなることが推計された.【総括】メトホルミン併用療法は医療経済的な観点から有用であることが示唆された.我が国における疫学データによるモデルの精緻化が今後の課題である.
著者関連情報
© 2010 一般社団法人 日本糖尿病学会
次の記事
feedback
Top