糖尿病
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悪性外耳道炎の治癒したNIDDMの1例
小林 万希子三崎 明実韓 斗詰高山 幹子高橋 良当井上 幸子小田桐 玲子三原 俊彦平田 幸正
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キーワード: 悪性外耳道炎, 糖尿病
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1985 年 28 巻 5 号 p. 671-676

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抄録

悪性外耳道炎は比較的高齢者に発症する外耳道炎の重症型であり, 死亡率は80%と高い.最近私たちは悪性外耳道炎を合併した糖尿病の1症例を経験したので報告する.
患者は60歳男性で, 20年の糖尿病歴をもっていた.1980年11月激しい右後頭部痛, 耳漏が出現し, 血糖が約500mg/dlとなった.入院時, 右V, VII, VIII, IX, X, XI, XII, 左VII, IX, X, XI, XIIの脳神経障害を認めた.耳漏培養から緑膿菌が検出され, 側頭骨断層撮影では右外耳道の骨破壊像, 頭部CTにて右舌下神経管の破壊像あり, 外耳道の生検より悪性外耳道炎と診断した.
入院後インスリン療法で血糖コントロールを行い, 1980年12月より抗生物質の全身投与を開始し, 1981年1月, 右乳様突起切開術と壊死組織の切除術を行い, 約15ヵ月後の1982年2月には治癒したと考えられ, 1983年7月の時点でも再発はみられていない.

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