糖尿病
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低血糖時に前頭葉の血流の低下を認めたインスリノーマの1例
高池 浩子岩暗 直子西澤 悦子金室 麗子岩本 安彦
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2002 年 45 巻 8 号 p. 589-592

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抄録

症例は66歳, 女性. 低血糖症状出現4年後に選択的力ルシウム動注負荷後肝静脈採血法 (arterial stimulation venous sampling) にてインスリノーマと診断された. 低血糖発作時に施行した頭部single photon emission computed tomography: SPECTにて両側前頭葉などの相対的血流低下を認め, さらに10%ブドウ糖点滴で血糖値を130mg/dlに維持して再検したところ, 同部位の血流改善が確認された, 腫瘍摘出後, 正常血糖下で施行したSPECTにおいても脳局所の血流異常は認めなかったが, 結果的に神経学的後遺症を認めた1例を経験した. 低血糖状態では前頭葉の相対的血流異常が生じる可能性が示唆された.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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