日本毒性学会学術年会
第41回日本毒性学会学術年会
セッションID: W6-5
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ワークショップ 6 複合型毒性試験の実施に関する現場でのQ&A
総合討論:Q&A
*米澤 豊宮内 慎竹藤 順子宮田 英典西山 義広
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抄録
 近年、動物愛護の観点から使用動物の3Rs(削減、代替、改善)の精神に則った動物試験の実施が求められている。これを受けて製薬業界においても、毒性試験を実施する際に、一つの試験からできるだけ多くの安全性、毒性情報を得るため、遺伝毒性評価または安全性薬理評価を毒性試験に組み込む複合型毒性試験の基盤研究が進められている。
 複合型毒性試験の実施については、試験数及び使用動物数の削減等のメリットがあるものの、追加評価系が反復投与毒性試験結果に及ぼす影響の有無、反復投与における動物への毒性が追加評価系に及ぼす影響の有無、単独及び複合型試験間における条件設定の差異、従来の試験法との結果の一致率等、考慮しなければいけない事項も多い。
 本セッションでは、複合型毒性試験を実際に実施されている諸先生方に一般毒性試験への遺伝毒性、安全性薬理評価の組込み、病態動物を用いた毒性評価、サル反復投与毒性試験へのイメージング技術の導入等についてご講演いただいた内容をもとに、複合型毒性試験の現場レベルでのQ&Aや複合型毒性試験特有のメリット・デメリット及び今後の展望について総合討論を行い、複合型毒性試験の特徴を理解するとともに、今後の試験法検討の一助となるよう議論を進めていきたい。
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© 2014 日本毒性学会
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