日本毒性学会学術年会
第49回日本毒性学会学術年会
セッションID: S22-2
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シンポジウム22
製薬企業の動物試験実施状況~製薬協における動物試験に関するアンケート・意見交換会の結果から~
*齋藤 直之
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抄録

日本製薬工業協会医薬品評価委員会基礎研究部会動物福祉課題検討チームでは、適正な動物試験を実施、推進することに継続して取り組んでいる。特に最近では、動物愛護や動物福祉に関する関心が高まる中、適正な動物試験の推進として、必要とされる適正な動物試験に対する社会の理解を得ることを一つの主要なテーマに掲げている。

こうした取り組みの一つとして、“厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針”等で定められる項目に対し、日本製薬工業協会加盟企業の対応状況について2年毎に調査を実施しており、加盟企業の100%対応実施の達成を目指している。

直近では2021年に調査を実施し、加えて、対応状況に加えて社会の理解を得るという主要テーマから、動物試験の情報公開に対する意識調査を行った。さらに、協会内で意見交換会を開催し、実態と意識調査についての課題の共有と今後の改善策と解決策、特にアウトリーチ(社会への働きかけ)へ向けた取り組みなども協議している。

近年の結果も振り返りながら、これら製薬企業の動物試験の実施状況と、動物試験に対する意識の現状について議論したい。

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