運輸政策研究
Online ISSN : 2433-7366
Print ISSN : 1344-3348
研究
路面電車利用者への混空情報提供の有用性の検証
轟 朝幸松本 修一松田 博和
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2008 年 11 巻 1 号 p. 017-024

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抄録

電車の混雑に対し,増発などの運行サービスの増強は費用が嵩むことなどから早急な進展は望めない.そこで,電車ごとの混雑の偏りを是正することで,利用者にとって少しでも快適な電車での移動を実現し,また混雑の平準化により定時運行を支援できる可能性がある.本研究では,高知県の土佐電氣鐵道において,つぎつぎに電停に到着する路面電車の混雑情報(以下「混空情報」と記す)を表示する情報板を設置し,リアルタイムで混雑状況を利用者に情報提供する社会実験を行った.混空情報の提供にあわせて利用者の乗車行動に関する調査とアンケート調査を行い,利用者の乗車選択意識と行動の変化を把握することで混空情報提供の有用性を検証した.

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© 2008 一般財団法人運輸総合研究所
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