ドライバルク貨物を輸送するバルクキャリアが急激に大型化してきているが,我が国のバルク貨物輸入港湾の多くは高度成長期に整備されており,この流れに対応できていない.平成23年5月末に国際バルク戦略港湾が選定され,今後整備が進められることとなるが,東日本大震災の復旧・復興が優先される中では,整備完了までにはある程度の期間を要することとなる.そのため,整備完了までの間,既存施設において,安全性に支障がない範囲で,可能な限り大型のバルクキャリアを受け入れる必要がある.本研究では,以上の状況を踏まえ,潮位を有効に利用し,バルクキャリアの入港喫水を増加させるUKC予測・管理手法を提案する.