2004 年 7 巻 3 号 p. 019-029
道路を利用して輸送を行う場合には,渋滞による輸送時間の変動や搬入先における荷卸し場所の混雑等により輸送に要する時間が正確に予測できないため,時間的に余裕を持った出発でこれをカバーしている.この結果輸送目的地周辺の路上で待機車両が発生している.本研究では,待機車両が工程管理上でも社会的にも大きな問題になっている建設現場への生コンクリート搬入車両を例にとりあげ,情報通信技術を活用した動的スケジューリング手法を提案した.さらにこの手法の有効性を検証するため,インターネット上で稼働する定時到着搬入システムを構築して,実証実験を通じてその有効性の検証を行った.