2006 年 8 巻 4 号 p. 002-011
本研究は,スーパー中枢港湾育成の鍵となるコンテナ貨物の集約に向けて,日本発着の国際コンテナ貨物を対象に直行航路と釜山港経由のフィーダー航路との競合関係を定量的に分析し,荷主のコンテナ輸送経路選好意識を明らかにした.そのうえで,単に日本発着の国際コンテナのうち釜山港経由貨物を中枢港に回帰させるだけに留まらず,中国等の第三国の貨物を積極的に取り込んでいくための重要なツールとなる可能性を秘めている内航・外航連続型フィーダー航路を提案するとともに,その実現に向けて今後取り組むべき課題について明らかにした.