2006 年 8 巻 4 号 p. 012-018
1998年,第二東名・名神高速道路(第二東名神と略)に対して環境負荷が鉄道と同レベルで,ユーザーの負担にならない廉価なコストをコンセプトとした「高速幹線物流システム」1)が西田らにより発表された.その後,第二東名神はコスト削減計画(2003年3月)により暫定4車線で供用を行う事となり,導入課題であった「収容空間の確保」の可能性が高まった.本稿は,東海道の現状を把握し,トラック輸送の問題点を抽出した.次に,高速幹線物流システムを始めとする新物流システムをレビューし,システムの成立要件を整理し,新物流システムの第二東名神への導入を提案する.