美術教育学研究
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国際バカロレア中等教育プログラムを生かした美術の学びについて(2)
―工芸題材におけるATLスキルの活用と探究的な学び―
小池 研二
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2021 年 53 巻 1 号 p. 105-112

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抄録

国際的な統一プログラムである国際バカロレアの汎用的スキルであるATLスキル(Approaches to Learning skills)を授業当初から生徒に示し,生徒に理解させた上で,学習に取り組ませることにより,生徒がスキルを自覚して学習に生かせるかをアンケート結果から分析した。さらに,自然素材を生かした木工の制作を通して良さや美しさといった概念理解をさせるために「探究の問い」を設定し,問いを考えながら学習を行い,より深い学びができるかどうかを生徒の記述から分析した。その結果ATLスキルについて具体的に説明をすれば多くの生徒がスキルの意味を理解して学習の各場面で自覚していることがわかった。また,探究の問いからは,工芸品の美しさや,工芸の必要性について,制作活動を通して理解を深めていることがわかった。一方学習の内容にATLスキルがどの程度生かされているかについては今後の課題となった。

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