ビタミン
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「新しい生活様式」の在宅勤務における各種パラメータと血清 25-hydroxyvitamin D 濃度の関連性―横断研究―
高野 ひとみ坪川 雅哉松岡 小百合由井 慶山﨑 義光
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2021 年 95 巻 1 号 p. 12-19

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抄録
【目的】様々な疾患の発症に関連している低ビタミンD(VD)の状態は.残念ながら日本では一般的である.COVID-19の大流行によりオフィスワーカーは“新しい生活様式”として在宅勤務を余儀なくされ,VD不足を悪化させている可能性がある.本研究では“新しい生活様式”として定着した在宅勤務が血清25-hydroxyvitamin D (25OHD)濃度に影響を与えるかについて横断研究を行った. 【方法】神奈川県横浜市のオフィスワーカー116名(平均年齢41.2歳,F/M;84/32)を対象に,2020年4月~6月にかけて調査を行った.いくつかの質問票と血液サンプルを採取した.VD欠乏は血清25OHD < 20 ng/mL と定義した. 【結果】VD欠乏であったのは参加者の62.1%であった.VD欠乏および血清25OHD値と在宅勤務または通勤のいずれとの間にも関連はなかった.一方,ステップワイズ法による重回帰分析では,VD欠乏はVDサプリメント摂取量(p = 0.047)および頻度(週5日以上)(p = 0.004)のオッズ比が有意であった.さらに,血清25OHD値は日光曝露(p = 0.036),VDサプリメント摂取量(p = 0.047)および頻度(週5日以上)(p < 0.001)と有意に関連していた. 【結語】本研究では,過半数のオフィスワーカーで血清25OHD値が不足していた.ステップワイズ法による解析において日光曝露とVDサプリメント摂取が血清25OHD値に有意な影響を与えていることが示された.これらのデータから,日光曝露と食品からの積極的なVD摂取がオフィスワーカーまたは在宅勤務者におけるVD不足を補うための有力な手段であることが示された.
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© 2021 日本ビタミン学会

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