抄録
本研究は,ユーモアスタイルと主観的Wellbeingとの関連について,ソーシャルサポートおよび友人関係満足感の役割に着目した検討を行った。大学生を対象に質問紙調査を実施した結果,親和的ユーモアと自己高揚的ユーモアはポジティブな対人関係や主観的幸福感と関連し,抑うつや不安とは負の関連を示した。一方、自虐的ユーモアと攻撃的ユーモアは抑うつや不安と正の関連を持ち,特に攻撃的ユーモアは主観的幸福感の低さと関連していた。共分散構造分析を用いて因果モデルの検討を行ったところ,親和的ユーモアはソーシャルサポートと友人関係満足感を介して主観的幸福感を高めることで,抑うつや不安を低減することが示されたが,自己高揚的ユーモアは直接に不安を低減する傾向があった。ユーモアスタイルと主観的Well-beingとの関連におけるソーシャルサポートの役割については先行研究と異なる部分がみられ,ユーモアスタイルによっては社会的な変数を介さずに主観的Well-beingと直接関連する可能性が示唆された。