雑草研究
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原著論文
山形県に発生した除草剤抵抗性オモダカの遺伝子変異と各種除草剤成分に対する反応
松田 晃, 岩上 哲史, 青木 大輔, 内野 彰
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2017 年 62 巻 3 号 p. 117-125

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抄録

山形県内に発生したオモダカ(Sagittaria trifolia L.)のスルホニルウレア系除草剤(SU剤)に対する抵抗性の発生状況を,地上部再生法による抵抗性検定とアセト乳酸合成酵素(ALS)遺伝子解析により調査した。SU剤抵抗性オモダカは県内に広く分布し,作用点抵抗性(Target-site resistance: TSR)と非作用点抵抗性(Non target-site resistance: NTSR)の両方のバイオタイプが検出された。感受性,NTSR,Pro197変異型TSRは広範な地域で発生が確認されたが,Trp574変異型TSRの発生が確認された地域は限られていた。これらのバイオタイプの異なるSU剤抵抗性オモダカを,塊茎から発生させた個体を用いたポット試験に供試し,代替除草剤の効果を調査した結果,非SU系成分のピラクロニル,ピラゾレートおよびテフリルトリオンがいずれのバイオタイプにも高い効果を示した。さらに,地上部再生法でベンスルフロンメチル,ピラゾスルフロンエチル,ピリミスルファンを供試して各バイオタイプの反応を比較したところ,感受性系統には3剤とも効果が高かったが,NTSRにはベンスルフロンメチルの効果のみ低かった。一方,Pro197変異型TSRにはベンスルフロンメチルとピラゾスルフロンエチルの効果が低く,Trp574変異型TSRには3剤とも効果が低かった。従って,無処理区とこれら3剤の処理を設けることにより,地上部再生法によって感受性系統とNTSR,TSRのおよその判別が可能であると考えられた。

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© 2017 日本雑草学会
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