共催: 画像電子学会, 社団法人 映像情報メディア学会
現実空間の物体と仮想空間の物体を比較することにより両空間における距離感覚の違いについて実験を行った。実験の結果、仮想空間の物体を立体視する際、視点に近い物体ほど現実空間の物体よりも遠くに見え、逆に視点から遠い物体ほど現実空間の物体よりも近くに見えることが判った。次に、仮想物体のみを立体視して視点から物体までの距離を測定した。仮想物体のみを立体視した場合は、全体的に現実空間の距離よりも遠くに感じる傾向があり、視点に近い物体ほどこの傾向が顕著に現れた。