X線分析の進歩
Online ISSN : 2758-3651
Print ISSN : 0911-7806
解説
高感度X線分析装置の開発と環境試料の多角的X線解析
大渕 敦司
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2022 年 53 巻 p. 7-18

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抄録

結晶相分析の高感度化を目的に,半導体高速検出器を搭載した高感度デスクトップ型X線回折装置を開発した.可変型ナイフエッジを組み合わせることで,効果的に散乱線の除去が可能であった.600 WのX線管,さらに半導体検出器を搭載することで高感度化を実現し,短時間での試料測定が可能となった.また,複数のX線分析手法を組み合わせて,環境試料の多角的解析を行った.ここでは,粒径分けした都市ごみ焼却飛灰中の主成分元素と微量元素濃度の相関を取ることで,微量元素の結晶形態を推定した.さらに,都市ごみ焼却飛灰中の放射性セシウムの水溶性(塩化物)と難溶性(非晶質含有形態,遊離形態,酸化物含有形態)の化学形態分析を行った.

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© 2022 公益社団法人日本分析化学会 X線分析研究懇談会
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