2022 年 14 巻 2 号 p. 137-146
訪日外国人が,必要な時に安心して日本の医療を受けられるための問題点を明確にするために,訪日経験のある外国人を対象にアンケート調査を実施した.結果,医療情報が限られていると62.6%が回答した.また,その理由として,英語情報の少なさに加えて,英語を話す医療従事者の不足が挙げられた.さらに,実際に日本の医療機関を受診したことのある訪日外国人98人のうち,66人が医療機関に医療通訳士がいると回答し,そのうち,41人が「コミュニケーション」に不安を感じていることが明らかとなった.そのため,言語やコミュニケーション等に対する様々な不安が,医療通訳士を利用した場合であっても十分に解消しきれていない可能性が示唆された.