日本養豚学会誌
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Percoll 密度勾配遠心法による豚精子の分離と F-body 様小体の検出
戸津川 清萱場 猛夫大澤 有子上野 宏樹須藤 信也富樫 稔
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1988 年 25 巻 3 号 p. 147-152

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抄録
Percoll 密度勾配遠心法による豚精子の分離を目的として, 遠心分離後の精子の分布と性状およびキナクリンマスタード染色による F-body 様小体の検出さらには分離後の各分画における F-body 様小体の検出率について比較検討し, 次のような結果を得た。
1) Percoll による分離 (7密度層: 比重1.06~1.2, 1100rpm, 30分) の結果, 活発な前進運動をしている精子は下部4分画層において認められた。
2) 原精液中において, キナクリンマスタードにより染色された F-body 様小体を有している精子の検出率は43~44%であった。
3) 分離操作後, 各分画層より回収した精子の F-body 様小体検出率は上層に比べて第7および第8分画層において低い傾向が認められ, X精子が分離されていることが推察された。
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