2022 年 31 巻 2 号 p. 124-130
微惑星は惑星形成過程の途中で形成される小天体である.その形成過程は解明されておらず 様々な説が唱えられているが,その中の1つに,付着成長によって低密度化したダストが急速に成長し,微惑星が形成されるという説がある.この研究では,ダストの付着成長の最終段階におけるダストの運動を調べた.その結果,乱流の強さを表すパラメータであるαが10−3 程度より小さい場合では,ダストの質量が1013 g 程度まで増加すると,ダスト円盤に対する重力不安定条件が満たされることがわかった.重力不安定が発生した場合,短時間で微惑星が形成される可能性がある.