コンピュータ支援画像診断学会論文誌

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本論文では，動的輪郭モデルを用いた輪郭線抽出手順の自動構成法について検討する．具体的には，原画像と手入力輪郭線の組(設計標本)から，一般的な輪郭線の形状を表す形状モデル，輪郭線に対応するエッジを抽出する画像処理手順，および，評価関数内の全ての重み係数を自動決定する方法について述べる．ここで，エッジ抽出手順の自動決定には本研究室で開発した画像処理エキスパートシステムIMPRESSを利用し，形状モデルや重み係数は設計標本から計測した統計量などに基づいて決定した．また，134枚の胸部X線像と手入力の肺輪郭線を設計標本として実際に動的輪郭モデルを用いた肺輪郭線抽出手順を自動構成し，その手順を同じ胸部X線像に適用した結果についても示す．さらに，従来の経験的に決められた手順による抽出結果と比較して，本手法の有効性について考察する．

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