コンピュータ支援画像診断学会論文誌
Online ISSN : 1347-9245
ISSN-L : 1347-9245
9 巻, 2 号
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  • 清水 昭伸, 川村 隆浩, 小畑 秀文
    2005 年 9 巻 2 号 p. 15-26
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/10/17
    ジャーナル フリー
    本論文では,2時相(早期相,晩期相)の3次元腹部CT像から肝細胞がんを検出するシステムを提案する.処理の流れは,1) 肝臓領域の抽出,2) がん領域の強調,3) がん候補領域の抽出,4) 特徴量の測定と候補領域の判別からなり,最終的にがんと判定された領域のみを出力する.このシステムの特徴は,各ステップで2時相の情報を有効に利用してがんを高精度に検出する点にある.実際に提案システムを15症例のCT像に適用して誤りをLeave-one-out法で評価したところ,判別器にSupport Vector Machineを用いた場合にはがんの検出率が100%の時に一症例あたりの拾いすぎ候補領域数が0.53個,マハラノビス距離比に基づく判別器を用いた場合には0.13個となり,有効性が確認できた.
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