入会林野研究
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  • なお入会林野近代化法が必要な場面はどこにあるか?
    高村 学人, 山下 詠子
    2022 年 42 巻 p. 5-28
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/06
    ジャーナル オープンアクセス
    昨今、所有者不明土地問題に伴い民法・不動産登記法の改正や表題部所有者不明土地適正化法の制定など様々な法改革が実施された。これらは、相続未登記による多数共有者問題や字名義地の解消を目指すものであるため入会林野にも大きな影響を与える。本稿は、これらの法改革が入会権の存在を前提とした制度設計となっていないため、問題を解決せずに顕在化させるだけとなり、入会林野近代化法が必要とされる場面が逆に増えてくる可能性を主張する。さらに本稿は、2021年3月に行った都道府県の入会林野整備担当者全国アンケートの結果と森林経営管理制度や認可地縁団体化といった新たな政策動向の検討に基づき次の3点を主張する。第一に近代化法に基づく入会林野整備でも権利を持つ離村者につきどのような方法でどこまで探索や同意取得を行うべきかが明確ではないため、新たな立法に倣いこの点を明確化すべきである。第二に整備ノウハウが継承されていない県も多いため、担当者のネットワークづくりを再度構築していく必要がある。第三に生産森林組合が整備後の形態とはなりえないため、それ以外の法人の設立や社団の代表者名義での登記を司法書士や行政書士等の法専門家がサポートしていく必要がある。
  • 江渕 武彦
    2022 年 42 巻 p. 58-62
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/06
    ジャーナル オープンアクセス
  • 『入会林野研究』第41号を拝読して
    加藤 恵里
    2022 年 42 巻 p. 63-66
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/06
    ジャーナル オープンアクセス
  • 境界の進化とガバナンス
    川村 誠
    2022 年 42 巻 p. 81-88
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/04/06
    ジャーナル フリー
    入会林野の境界を単なる1本の線ではなく争うべき領域が存在するとして「境界領域」と呼ぶと、入会「支配」の重要な研究テーマとなる。「山論」においても主要な話題である。本研究では、比較的境界が明確だと思われる村中入会(「内山」)を取り上げる。信州「伊那」の「手良沢山」をめぐる「山論」の論点を手掛かりに、「内山」の境界が意外にも内と外の双方向に開かれている実態を明らかにした。何より、複数の村が、「一村同然」に「内山」利用していることを主張している。「山論」文書であり実際の利用がどのような形で行われていたのかは分からない。しかし、村境はどうなったのか気になるところである。また、他村の村民が、「内山」にある「苅敷山」を「持分化」して、百年以上にわたり諸負担も払わず利用し続けていることも分かった。こうした境界を越えた往来は、田畑自体が村外者への譲渡が常態化し、入会林野も「持分化」が進むといった事態の中で、生じていた。今一度、江戸時代の村境や入会林野境を考えなおす契機としたい。
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