VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)の時代はイノベーションを起こす困難性が高まる。SDGsのような複合的な社会課題の解決や社会システムの変革を伴うイノベーションは、とりわけ困難である。しかし、その困難性の向上に立ち向かうために、「イノベーション・プロセス・モデル」は進化を続けており、Co-innovationが一つの解決策として期待されている。イノベーション・プロセス・モデルの進化に対応した「場としてのイノベーションシステム」の変革を進めるべきであろう。オープンイノベーションやトランスディシプリナリ研究との比較をしつつ、Co-innovationの実現に向けたプロセスの在り方とイノベーションシステムの設計の在り方を論述する。
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