場の科学
Online ISSN : 2434-3766
1 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 協創&競争サステナビリティ学会
    2021 年1 巻2 号 p. 0-
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/03
    ジャーナル フリー
  • 我々は安全・安心をどのように捉えているのか
    田中 康之
    2021 年1 巻2 号 p. 34-49
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/02/23
    ジャーナル フリー
    「安全・安心」の社会システムは、幅広い領域での事象を対象としており、多様な知見をもって取り組まねばならない。 協創&競争サステナビリィ学会の分科会名称は「安全・安心」であるが、なぜゆえに語順は「安全」が1番手で、その次に2番手が「安心」なのだろうか。そして、「安全」のためにという「既得権」が、未来の「安心」を支える社会システムの妨げになっていないだろうか。 本稿では、それぞれの業界領域の「安全」と「安心」のしきい値を俯瞰することによって、社会課題の事例に触れつつ、「安心(Anshin)」のしきい値に係る社会システムの課題について論述する。
  • イノベーションシステムの科学領域と方向性
    仲上 祐斗
    2021 年1 巻2 号 p. 50-63
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/03
    ジャーナル フリー
    VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)の時代はイノベーションを起こす困難性が高まる。SDGsのような複合的な社会課題の解決や社会システムの変革を伴うイノベーションは、とりわけ困難である。しかし、その困難性の向上に立ち向かうために、「イノベーション・プロセス・モデル」は進化を続けており、Co-innovationが一つの解決策として期待されている。イノベーション・プロセス・モデルの進化に対応した「場としてのイノベーションシステム」の変革を進めるべきであろう。オープンイノベーションやトランスディシプリナリ研究との比較をしつつ、Co-innovationの実現に向けたプロセスの在り方とイノベーションシステムの設計の在り方を論述する。
  • 村上 恭一
    2021 年1 巻2 号 p. 64-80
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/03
    ジャーナル フリー
    ELSA(Ethical(E), Legal(L) and Social Aspects(SA))は反すると社会から排除されるほど重要概念となっている。そこで本稿では社会的背景(SA)と倫理(E)に焦点を絞り我が国における経営倫理の論究をした。結果、我が国は「相互協調的システム」における「相互協調的自己観」に基づく「包括的思考様式」であり「四句分別」という論理構造である。それは「中相」の言語による場における「共話」という「主客非分離」の「間柄」倫理であることが明らかになった。関係論であり村上泰亮の言う「解釈学的反省」である。すなわち分析概念として「場」は必須である。 我が国おける持続可能性を担保する倫理に適合するのはこれらを考察したもののみであることを示した。
  • バイオテクノロジー規制とREACH・TSCA・化審法の国際比較
    中山 敬太
    2021 年1 巻2 号 p. 81-99
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/03
    ジャーナル フリー
    本稿では、バイオテクノロジー(遺伝子組換え操作)を事例に、先端科学技術管理と化学物質管理の規制体系やアプローチ構造に関する相関性を検討・分析することを試みる。その際に、EU、アメリカ、そして日本を対象に、先端科学技術分野と化学物質分野に関する科学的不確実性を伴うリスクに対する法的予防措置に着目し比較検討を行った。その結果、両分野の規制体制やアプローチ構造に一定の相関性があることが明らかになった。各々の分野での先行研究は存在するものの、先端科学技術及び化学物質の両分野の境界線に対する相関関係に着目した研究は希少性があり、今後の不確実性を伴う予防的なリスク政策や科学技術政策分野への第一歩が示された。
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