Misatol GLをSD系ラット雌雄に単回及び90日間反復経口投与し,安全性について評価した.単回経口投与において,Misatol GL原液を5, 10及び15 mL/kgの用量で単回経口投与した結果,5 mL/kgでは異常は認められず,10及び15 mL/kgで一過性の水様性下痢が認められた.90日間の反復経口投与において,Misatol GLを1.25, 2.5及び5 mL/kg/dayの用量で投与した結果,雄のMisatol GL 1.25 mL/kg/day投与群及び5 mL/kg/day投与群及び雌のMisatol GL 2.5 mL/kg/day投与群及び5 mL/kg/day投与群において,軽微な摂餌量の低下が,雄のMisatol GL 1.25 mL/kg/day投与群及び5 mL/kg/day投与群において,軽微な前胃の空胞化が認められたが,いずれも毒性学的な意義は低いと考えられた.一般状態,体重,尿検査,眼科学的検査,血液検査,剖検及び器官重量において,Misatol GLに起因する変化は認められなかった.したがって,Misatol GLの安全性は高いと考えられた.
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