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地域生活学研究
Online ISSN : 2432-1133
Print ISSN : 2186-9022
ISSN-L : 2186-9022
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長崎恐竜博物館(仮称)の建設におけるランドスケープ計画の重要性
赤山 紗也果, 深見 聡, 五島 聖子
2019 年 10 巻 p. 1-12
発行日: 2019年
公開日: 2019/08/01
DOI
https://doi.org/10.20845/jircl.10.0_1
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本研究は、2021年に長崎市野母崎エリアに開館予定の長崎恐竜博物館(仮称)を地域の観光振興に寄与する事業と位置づけ、ランドスケープ計画の重要性の視点から、当該事業の展開可能性について論じた。具体的には、長崎市恐竜博物館準備室へのヒアリング調査や野母崎エリアを訪れる観光客や地元住民を対象としたアンケート調査と、自由な発話の収集による聞き取り調査を実施し、長崎市の本事業に対する位置付けおよびランドスケープ計画の策定状況に加え、野母崎エリアを訪れる観光客の目的や地元住民が長崎恐竜博物館に対して抱いている意識を把握した上で、長崎恐竜博物館の設置が地域の活気の維持や活性化を図る際にどのような利点や課題を抱えているのかの考察を加えた。その結果、地元住民および長崎市は野母崎エリアを観光で振興していくための具体的なビジョンの提示に至っておらず、地元住民と長崎恐竜博物館の設置者側との連携によるランドスケープ計画の策定への動きもみられないことが課題として指摘された。
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滞在時間の印象の提供に関する温泉地宿泊施設の戦略
赤沢 克洋, 古安 理英子, 尾﨑 陽祐
2019 年 10 巻 p. 13-21
発行日: 2019年
公開日: 2019/09/22
DOI
https://doi.org/10.20845/jircl.10.0_13
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本研究では、滞在時間の印象の提供に関する温泉地宿泊施設の戦略の展開状況を明らかにすることを目的とした。そのために、中国・四国・九州地方の温泉地宿泊施設へのアンケート調査データに潜在クラス分析を適用することにより温泉地宿泊施設の類型化を行った。その結果から、第1に、滞在時間の印象の提供に関する温泉地宿泊施設の戦略の展開には7つの方向があることがわかった。第2に、こうした展開方向は、安穏(くつろぎや穏やかさ)と快適(ゆったり感や快適さ)の印象がベースとなり、それに加えて、情趣(趣や古風さ)、活発(愉快さや活気)あるいは非日常(非日常性や特別感)の印象が軸となり決定づけられるといえる。第3に、情趣あるいは非日常の印象を軸とした3つの展開方向が主流となり、活発の印象を軸とした展開方向が独自性を発揮していることが示唆された。
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(1498K)
郡上市和良町における移住者と地域住民の交流に伴う意識の変化
―共生社会を考える―
黒川 真由, 河合 美歩, 藤井 真奈美, 本木 彩未, 中西 一矢, 橋本 実紅, 細川 瞬, 林 琢也
2019 年 10 巻 p. 22-37
発行日: 2019年
公開日: 2019/11/13
DOI
https://doi.org/10.20845/jircl.10.0_22
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本研究は郡上市和良町を事例に、農山村における共生社会のあり方の一端を考察することを目的とする。このため、同町で移住促進の活動をおこなう和良おこし協議会の調査協力を得て、移住者と移住者を受け入れた集落の住民(自治会長や移住者の家主など)を対象に聞き取り調査を行った。和良町では、和良おこし協議会の働きかけもあり、集落活動に積極的な移住者が多い。集落の住民は移住者を受け入れ、交流することで、地域の魅力の再発見や移住者のポジティブな影響を強く認識するようになっている。人口減少の進むこれからの社会においては、他者を理解・尊重し、地域住民と移住者という区別を無くし、共に新しい暮らしを作り上げていく仲間として、地域課題の解決に向けて、連携体制の強化や協力関係を深めていくことが、より一層、重要になってくるといえる。
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