性格心理学研究
Online ISSN : 2432-695X
Print ISSN : 1345-3629
最新号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 11 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 11 巻 2 号 p. Cover2-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 小田切 紀子, 菅原 ますみ, 北村 俊則, 菅原 健介, 小泉 智恵, 八木下 暁子
    原稿種別: 本文
    2003 年 11 巻 2 号 p. 61-69
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
    本研究は,夫婦間の愛情関係と抑うつ傾向との関連を検討するために,縦断研究のデーターを用いて実施された.325組の夫婦を対象に郵送によって質問紙調査を行い、夫婦間の愛情関係と夫婦それぞれの抑うつ状態を測定した.その結果,両者には有意な関連が認められ,愛情関係が希薄であると抑うつ傾向が強まった.そして,夫の場合も妻の場合も先行する時点における「妻から夫への愛情」が,その後の夫と妻の抑うつ傾向に影響を与えていた.さらに,夫婦間の愛情関係の組み合わせによって4つのグループ(相思相愛型,妻片思い型,夫片思い型,愛情希薄型)に分類し,グループによって,その後の夫と妻の抑うつ傾向に違いがあるかを検討したところ,同様に「妻から夫への愛情」が,夫婦それぞれ抑うつ傾向に影響を与えていることが確認された.そこで,このような結果となった背景について,家庭における夫婦の役割の観点から考察した.
  • 村上 宣寛
    原稿種別: 本文
    2003 年 11 巻 2 号 p. 70-85
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,語彙アプローチによって日本語におけるビッグ・ファイブを導くことである.かつてのSD法におけるEPA構造の普遍性の問題から推測すると,ビッグ・ファイブを得るための心理測定的条件は,1.用語の熟知度や使用頻度が高いこと,2.用語の分散が大きく,評定値が中央付近に位置すること,と推測される.分析1では村上(2002)の基本的な性格表現用語から原則として抹消率13%以下の用語を収集し,同義語と反意語を整理し,554語を調査対象とした.被験者は大学生男性150名,女性220名の計370名であった.分散の高い317語を選択して対角成分にSMCを入れて30因子まで抽出した.スクリー法で因子数を5と定め,オーソマックス回転を施すと,外向性(E),協調性(A),勤勉性(C),情緒安定性(N),知性(O)のビッグ・ファイブが得られた.語彙アプローチ研究によって日本語でもビッグ・ファイブが得られることが証明された.分析2では各因子の因子負荷量の大きな20語を抽出し,100語でビッグ・ファイブ構造を再確認し,各因子ごとに主因子法とオブリミン回転を適用し,側面因子を求めた.結果は,外向性では活動性,閉鎖性,自制,協調性では妬み,怒り,身勝手,勤勉性では親切さ,ねばり強さ,従順さ,情緒安定性では活動力,楽観性,知性では小心さ,愚かさ,意志薄弱の側面因子が得られた.日本語でのビッグ・ファイブは,細部では英語圏の内容と異なっている可能性が示唆された.
  • 小島 弥生, 太田 恵子, 菅原 健介
    原稿種別: 本文
    2003 年 11 巻 2 号 p. 86-98
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
    人は自分の自己呈示的行動に対し,他者から何らかの評価を受けることを期待する.その際,期待する評価の方向性に個人差があり,自己呈示方略に影響を与えていると考えられる.本研究では菅原(1986)をふまえ,他者からの肯定的な評価の獲得を目標としやすい「賞賛獲得」と,否定的な評価の回避を目標としやすい「拒否回避」の2つの独立した欲求を想定し,その強さを測定する尺度の作成を試みた.研究1では,賞賛獲得欲求と拒否回避欲求が独立した因子として抽出され,2つの欲求尺度の信頼性,併存的妥当性が検証された.研究2では,賞賛獲得欲求と拒否回避欲求の強さによって他者からの評価的フィードバックへの情緒的反応が異なることが示され,尺度の構成概念妥当性が支持された.研究2の結果から,2つの欲求の概念により,他者からの評価が自己概念とは異なるものであった場合の対処方略についても説明できる可能性が示された.このことから,賞賛獲得欲求・拒否回避欲求の概念が,自己呈示と個人の社会的適応の問題をはじめとする様々な社会的行動を考える上での重要な枠組みを提供し得ることが示唆された.
  • 佐々木 淳, 丹野 義彦
    原稿種別: 本文
    2003 年 11 巻 2 号 p. 99-109
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
    本研究は,自我漏洩感の客観的研究の基礎として,(1)健常者において自我漏洩感が発生する状況(自我漏洩状況)を記述し,(2)体験状況を整理することの2点を目的とする.研究1では,健常者を対象として,自我漏洩感の頻度と自由記述を求めた.その結果,体験率が50%以上の項目は,15項目中9項目あった.また多くの体験状況を得ることが出来た.研究2では探索的因子分析を用いて,自我漏洩状況の分類を試みた.その結果,「異性の好意状況」「以心伝心的に伝わる状況」「賞賛される状況」「共感される状況」「不潔状況」「赤面状況」「親しい人にお見通し状況」「平静を装う状況」「苦手な相手状況」の9つの状況因子を得た.さらに,これらの状況因子を,(1)自分から相手に伝わる内容(情報の属性),(2)相手に伝わることによって予期される結果,(3)相手に対して持っている感情の3側面から分類した.そして,臨床的な話題との関連から,自我漏洩感を「何も言わないのに自分の内面的な情報が伝わると感じ,ネガティブな結果が予期される体験」と定義した.
  • 林 幹也
    原稿種別: 本文
    2003 年 11 巻 2 号 p. 110-119
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
    本研究は,自己性格特性概念の接近・回避に関連したアクセシビリティの高さが,その特性概念をあらわす性格特性語に対する自動的注意バイアスに及ぼす影響を検討したものである.実験1(N=27)では,性格特性語に対する目標評価判断課題を行うことによって,それぞれの性格特性概念のアクセシビリティの高さを測定し,さらに性格特性語に対する自動的注意バイアスを情動ストループテストの色命名反応時間によって測定した.その結果,比較的アクセシビリティの高い語と低い語は,中程度の語に比べて色命名反応時間が長く,仮説を支持しなかった.先行研究に照らし,この結果は,アクセシビリティが低いとみなされた語が持つ現実自己との関連性によるものであると解釈された.そこで実験2(N=24)では低アクセシビリティ語の現実自己適合度の評定を行わせた.以上の2つの結果によって,性格特性語に対する自動的注意バイアスは,性格特性概念のアクセシビリティだけではな<,その特性概念の現実自己との適合度によって決定されることが考察された.
  • 出口 拓彦, 中谷 素之
    原稿種別: 本文
    2003 年 11 巻 2 号 p. 120-121
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. 122-127
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. 128-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. 129-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. 130-137
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. 138-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. App1-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. App2-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2003 年 11 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 11 巻 2 号 p. Cover3-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2003 年 11 巻 2 号 p. Cover4-
    発行日: 2003/03/27
    公開日: 2017/07/24
    ジャーナル フリー
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