【目的】X上の「仕事」と「腰痛」に関する投稿を探索的に分析し,それらの傾向や特徴を把握し,職場環境改善・腰痛対策への応用可能性を検討することとした.
【方法】2023年4月~5月に取得した「仕事 and 腰痛」を含むツイート2,850件を対象とし,テキストマイニングソフトウェアを用いて分析を行った.
【結果】自己組織化マップでは8つのクラスターが抽出され,職場関連や腹痛や肩こりなどの複数の症状に関する言及がネガティブ表現とともに多く共起した.
【結論】SNS上の「仕事」と「腰痛」投稿から,腰痛を含む身体的負担が就業継続に影響し得る状況が示唆された.労働衛生施策や早期介入への活用が考えられる一方,短期データや投稿者属性の不明確さなどの限界を踏まえ,今後はより多面的かつ長期的な検討が望まれる.
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