臨床心理士である著者が、自分自身の内観を行いながら、ブラインド・アセスメント法による内観面接者の研修を受け、次のような考察を行った。
1.ブラインド・アセスメント法による研修では、心理療法と内観面接の共通点・相違点について段階を追いながら理解することができる。
2.スーパーヴァイザーからは、スーパーヴィジョンでの指導のみならず、陪席することによって、態度や所作を身につけることができる。
3.スーパーヴァイザー-スーパーヴァイジー関係における転移について考えることで自己理解が深まる。
4.研修と内観を同時に行うことには長短両面があるが、自己理解を深めることで面接技術が向上し、また、多面的に自分を見る機会を得ることで自己理解が深まるという表裏一体の効果があると考えられる。
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