我々は1日8時間のデイケア1日内観によって、再発予防の効果が期待できると考え、デイケア1日内観をおこなった依存症者3症例を報告した。実施方法は、毎月2回デイケアプログラムとして実施した。面接回数は7回、場所は内観療法室でおこなった。想起対象は母、近親者、身体の部位などである。
3症例ともにデイケア1日内観プログラムでYG性格検査、バウムテスト、SUBIでは協調性、人生に対する前向きな気持ち、達成感、近親者の支え、身体的不健康感という項目において共通して改善が認められた。デイケア1日内観は、依存症者の回復過程に大きな影響を与えていると推察された。3症例とも現在まで依存症の再発はなく、デイケアプログラムに参加している。
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