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西塚 賢治, 武智 麻耶, 大坪 隆, 福田 光順, 西村 太樹, 青木 一矢, 安部 敬治郎, 池田 彩夏, 泉川 卓司, 笈川 浩之, ...
セッションID: 18aK24-10
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
原子核の反応断面積のエネルギー依存性の系統的測定は不安定核の密度分布を調べる強力な手法である。特に中間エネルギー領域における陽子標的に対する反応断面積は陽子-陽子散乱断面積と陽子-中性子散乱断面積の大きな違いを反映し、陽子密度分布と中性子密度分布の差に感度を持つ。^9-11^C における陽子分布と中性子分布の違いを研究するため、我々は ^9-11^C の陽子標的に対する反応断面積測定実験を放医研の HIMAC で行った。反応標的には C、CH2 標的を用い、その差を取ることで陽子標的に対する反応断面積を導出した。本講演では得られた密度分布から陽子過剰側C同位体の陽子半径の発達と核構造について議論する。
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柳原 陸斗, 武智 麻耶, 田中 聖臣, 本間 彰, 鈴木 健, 福田 光順, 西村 太樹, 森口 哲朗, 安 得順, A.S. Aimag ...
セッションID: 18aK24-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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核子剥離反応はバレンス核子の状態・運動をプローブできるという点から核構造研究において有力な手段の一つとなるが、Ni領域のような軽中重核では核子剥離反応の詳細な研究は未だ数少ない。今回、理化学研究所RIBFのBigRIPSを用いて、Ni領域の中性子過剰核に対し、核子剥離断面積や剥離破砕片の運動量分布を系統的に測定した。本講演では実験結果を報告し、中性子数やバレンス中性子結合エネルギーとの関連で議論する。
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R. Taniuchi, C. Santamaria, P. Doornenbal, A. Obertelli, K. Yoneda, G. ...
セッションID: 18aK24-12
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Excited states of ^78^Ni has been investigated at the RIBF by measuring their de-excitation !LaTeX$\gamma$-rays after one and two proton knock-out reactions from ^79^Cu and ^80^Zn beams, respectively, selected in the BigRIPS fragment separator. To achieve a high !LaTeX$\gamma$-ray yield, the detection system is comprised of a 10 cm-thick liquid hydrogen target with a recoil proton tracking system MINOS and a large NaI(Tl) based !LaTeX$\gamma$-ray detection array DALI2. In this presentation, the structure of ^78^Ni will be discussed with comparing the deduced exclusive reaction cross-sections to the reaction models combined with large scale shell model calculations.
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伊藤 由太, 和田 道治, P. Schury, 加治 大哉, 森本 幸司, 羽場 宏光, I. Murray, M. Rosenbusch ...
セッションID: 18aK24-13
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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多重反射型飛行時間式質量分析器MRTOFを用いて、核融合反応で生成した八重極変形核^223,224^Th及び^224^Paの精密原子質量測定を行った。その結果、相対質量精度10^-7^台で質量値が決定され、特に^223^Thにおいて$\alpha$崩壊で求められた質量値からの不一致が認められた。これは経験的な陽子-中性子相互作用による考察から、従来よりも大きな八重極変形が示唆される。本講演では実験と解析の詳細について発表する。
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青木 健児, 慈道 大介
セッションID: 18pH21-1
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Nambu-Goldstoneボソンの1つであるK^+^中間子と原子核の弾性散乱においてカイラル対称性の部分的回復がどのように現れるか明らかにする. K^+^と原子核の弾性散乱を考えた時, 核媒質中におけるK^+^の平均自由行程は典型的な原子核の大きさと同程度である.そのため, 原子核中ではK^+^中間子と核子がひとつひとつ散乱するため線形密度近似が有効であると予想される. しかし, 実験事実から核媒質中においては線形密度近似が破綻する事がわかっている.この事を真空構造の相転移の観点から理解するためにカイラル対称性の部分的回復と密接な関係がある波動関数くりこみの計算を行った.
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星野 翼, 大西 祥太, 堀内 渉
セッションID: 18pH21-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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近年のストレンジネス核物理の研究において、K中間子と核子の相互作用を解明することは重要な課題のひとつであり、K中間子原子はその相互作用の情報を与えてくれるよい対象のひとつである。本研究では、三体模型を用いた第一原理計算から、K中間子重水素と二重K中間子水素のエネルギースペクトルを求めた。また、K中間子原子系のレベルシフトから導かれるK中間子-核子間相互作用の性質についても議論する。
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河野 通郎
セッションID: 18pH21-3
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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カイラル有効場理論の枠組みでは、2体力に整合的な3体相互作用が系統的に導入される。核子多体系における3体力の重要な寄与については多くの研究がなされてきたが、ストレンジネスセクターにおける3体力の役割の研究はこれからの課題である。$\Lambda$NN そして $\Lambda$NN-$\Sigma$NN 結合の3体力を核物質で有効2体力化し、核物質計算を行って核物質内のハイペロンポテンシャルに対する効果を調べる。
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梅谷 篤史, 元場 俊雄, 糸永 一憲
セッションID: 18pH21-4
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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米国 Jefferson Lab における !LaTeX$^{12}C (e, e' K^{+}) ^{12}_{\Lambda}B$ 実験で得られた高分解能の生成断面積には,p殻のみを模型空間とした配位では説明が困難なピークが存在する。このピークは「normal parity core 状態にp軌道のΛが結合した配位」と「non-normal parity core 状態にs軌道のΛが結合した配位」とが混合した状態と考えられる。本研究では,このようなΛ粒子を媒介としたコア核の parity mixing の効果を,p-shell のハイパー核 !LaTeX$^{12}_{\Lambda}B$, !LaTeX$^{10}_{\Lambda}Be$ に対して議論する。
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原田 融, 平林 義治
セッションID: 18pH21-5
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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J-PARC E10実験で行われた6Li(pi-,K+)反応による中性子過剰ハイパー核6_Lambda_Hの生成スペクトルを理論的に計算する。生成される6_Lambda_Hは1+状態であると予想され、スペクトルの理論解析から生成機構や構造を明らかにする。
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中川 真菜美, the J-PARC E13 collaboration
セッションID: 18pH21-7
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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^4^He!LaTeX$(K^{-},\pi^{-})$反応を用いて!LaTeX$^4_{\Sigma}$Heの励起状態の探索を目的の一つとして、J-PARC E13実験は、2015年4月から5月にかけて実施された。得られた^4^He!LaTeX$(K^{-},\pi^{-})$反応のmissing-massスペクトルに!LaTeX$^4_{\Lambda}$Heと!LaTeX$^4_{\Sigma}$Heそれぞれの基底状態を観測した。前回の講演では、先行実験であるBNL-AGS E905実験で観測された!LaTeX$^4_{\Sigma}$Heの基底状態と比較して、今回観測された!LaTeX$^4_{\Sigma}$Heの基底状態の質量の議論を行った。本講演では、最新の解析結果について報告する。
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川崎 新吾, 味村 周平, 井上 謙太郎, 大西 宏明, 佐田 優太, 白鳥 昂太郎, 野海 博之, 平岩 聡彦, 山我 拓巳, 阪口 篤志 ...
セッションID: 18pH21-8
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Λ(1405)は負パリティのバリオン粒子の中で最も質量の小さいハイペロン粒子であり、KbarNの閾値の真下に位置していることからKbarNの束縛状態の可能性が長い間議論されてきた。一方でカイラルユニタリーモデルによればKbarNのS波の散乱状態において1426-16iに極が現れ、Λ(1405)との関係が示唆されている。Λ(1405)の生成スペクトルの形状は反応の力学に大きく依存することから、J-PARC K1.8BRではd(K-,n)反応により前方に放出する中性子を検出することでKbarN散乱から直接生成するΛ(1405)の質量スペクトラムを見る(J-PARC E31実験)。また、全終状態(Σ-π+, Σ+π-, Σ0π0)の同定を行いスペクトラムからアイソスピンI=0,1とその干渉項の分離を行う。本講演では2016年6月に取得したE31実験のproduction run データのΣ0π0終状態の解析結果をΣ-π+, Σ+π-終状態との比較を踏まえて報告する。
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永尾 翔, 相田 元気, 金田 雅司, 神田 浩樹, 小西 由浩, 竹内 大貴, 冨田 翔子, 外山 裕一, 中村 哲, 二宮 亜紀, 林 ...
セッションID: 18pH21-9
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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非常に浅くラムダ粒子が束縛している!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$Hが持つ寿命は、Λ粒子と同程度であると考えられてきた。しかし近年、重イオンビームを利用して生成した!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$Hの寿命測定が行われ、Λ粒子と比較して短い測定結果(200±30ps)がGSI, RICH, STAR の三例続けて報告された。!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$Hの崩壊過程においてどのようなメカニズムが働いているか明らかにするために、より詳細な研究が必要とされている。この様な状況の下、我々は電磁生成した!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$Hの直接寿命測定という全く別のアプローチで!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$Hの寿命をより高精度に測定する実験を計画中である。本講演では、計画中の!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$H直接寿命測定の実験計画の概要について発表する。実験デザインの詳細・検出器開発状況については連続公演で東北大学・外山が発表する。
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外山 裕一, 相田 元気, 金田 雅司, 神田 浩樹, 小西 由浩, 竹内 大貴, 冨田 翔子, 永尾 翔, 中村 哲, 二宮 亜紀, 林 ...
セッションID: 18pH21-10
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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東北大学電子光理学研究センター(ELPH)において!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$H直接寿命測定の実験を計画している。そのためにSiPM(Silicone Photomultipliers)を用いたハイパー核の直接寿命測定用のための高時間分解能検出器・TDL(Timing counter for Direct Lifetime measurement of hypernuclei)を開発し、2016年12月にELPHにおいて実光子ビームを用いた性能評価実験を行った。本公演では性能評価実験の結果に加え、TDLを用いた!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$Hの寿命測定実験のデザインについて報告する。!LaTeX$^{3}_{\Lambda}$Hの寿命測定実験の研究計画の全体計画については永尾が本講演に先立ち説明する。
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稲生 恒明, 渋谷 寛, 小川 了, 有賀 悠人, 福永 匠悟, 仲澤 和馬, 吉田 純也, 他E07実験共同研究者
セッションID: 18pH21-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
フリー
KEK E373, J-PARC E07実験では,原子核乾板でのグザイ粒子吸収によりダブルハイパー核を生成させ,ラムダラムダ相互作用を研究することを目的としている.(K^-^,K^+^) 反応からグザイ粒子を追跡し,吸収点を検出するハイブリッド法に加え,全面探索法によりグザイ吸収点候補を直接検出することが計画されている.この場合,吸収される粒子の識別が重要になる.この識別を多重散乱測定で実現し,全面探索法に用いることで,!LaTeX$\pi$ はもちろんKと !LaTeX$\Xi$ の吸収についてより明確に識別できることが分かった.
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Hyun Chul KIm
セッションID: 18pH22-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Seidl Ralf
セッションID: 18pH22-3
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Hong Byungsik
セッションID: 18pH22-4
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Seonho Choi
セッションID: 18pH22-5
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Takahiro Sawada
セッションID: 18pH22-7
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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飯村 秀紀
セッションID: 18pK24-1
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Evaluated Nuclear Structure Data File (ENSDF)は、ブルックヘブン国立研究所で維持管理されている評価済み核構造・崩壊データファイルである。ENSDFは、その出版物であるNuclear Data Sheetsのほか、インターネットを通して広く利用されている。ENSDFの内容は約10年の周期で更新される。更新作業は質量数毎に各国で分担しており、日本はA=120-129を担当している。その中で、最近、A=126の核種の核構造・崩壊データの評価を行った。評価では、これまで行われた多様な実験の文献から、多くの準位やγ線のエネルギー、強度、スピン・パリティなどについて推奨値を決定した。発表では、評価方法の例を示すとともに、ENSDFと評価者ネットワークの現状についても紹介する。
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八木 彩祐未, 小田原 厚子, R. Lozeva, C.–B. Moon, 方 一帆, 大道 理恵, 西畑 洸希, 金岡 裕志, P. L ...
セッションID: 18pK24-2
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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中性子過剰な二重閉殻^132^Snに陽子や中性子をくっつけた場合にどのような集団運動が発現するのかに注目が集まっている。本研究では様々な変形状態や振動・回転運動を系統的に調べることによって、核構造の変化を解明する。そのために、この領域の原子核を唯一生成できる理化学研究所RIBFにおいてEURICAプロジェクトの一環として!LaTeX${\beta}$崩壊後の不安定核に対して核分光の手法による測定を行った。本講演では、^140^Xe、^142^Xe、^144^Xeにおいて発見されたoctupole band、!LaTeX${\beta}$ band、 !LaTeX${\gamma}$ bandの候補に基づいて核構造を議論する。
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金谷 晋之介, 下田 正, 小田原 厚子, 西畑 洸希, 森本 翔太, 八木 彩祐未, 金岡 裕志, 河村 嵩之, M. Pearson, ...
セッションID: 18pK24-4
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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中性子過剰核!LaTeX$^{30}$Mg及び!LaTeX$^{31}$Mgでは、変形状態が共存しており近年注目を集めている。しかし、中性子分離エネルギーが低いために、これまで低励起の束縛状態しか調べられていない。そこで、今回中性子非束縛状態を、スピン偏極したNa同位体の!LaTeX${\beta}$崩壊によって生成し、引き続いて放出される中性子と!LaTeX${\gamma}$線を計測することによって、中性子非束縛状態のスピン・パリティを初めて決定できた。こうして統一的に理解できるようになった!LaTeX$^{30}$Mg及び!LaTeX$^{31}$Mgの変形共存について議論する。
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井手口 栄治, Y. Fang, M.P. Carpenter, 横山 輪, 道正 新一, H.J. Ong, Y. Ayyad, 野地 俊 ...
セッションID: 18pK24-5
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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我々は質量数40領域の高スピン状態の研究を行っている。41Caとその近傍原子核で発見した新たな高スピン状態について報告する。
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T.H. Hoang, N. Aoi, T. Yamamoto, E. Ideguchi, H.J. Ong, S. Noji, T.L. ...
セッションID: 18pK24-6
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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The collective excitation is an important characteristic of nuclear structure. The 32Si(d, d’) 32Si reaction was performed to investigate the collective property in the ground state of 32Si, which has Z=14 pseudo-magic number and N=18 close to magic number 20. In this presentation, the experimental setup and results of data analysis will be presented.
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中塚 徳継, 馬場 秀忠, T. Aumann, R. Avigo, S. R. Banerjee, A. Bracco, C. Caesa ...
セッションID: 18pK24-8
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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中性子過剰な酸素同位体である^20^Oにおける1^-^状態のアイソスピン構造を調べるために、金標的によるクーロン励起(アイソベクタープローブ)と^4^He非弾性散乱(アイソスカラープローブ)を比較する実験を行った。^20^Oにおける2つの1^-^状態にはプローブによる励起強度の違いが見られ、異なる構造を持っていることを示唆する結果が得られた。
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川田 敬太, 矢向 謙太郎, 大田 晋輔, 堂園 昌伯, 銭廣 十三, 岩本 ちひろ, 北村 徳隆, 小林 幹, 酒井 英行, 笹野 匡紀, ...
セッションID: 18pK24-9
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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^9^Be Targetに対して、1次ビーム^58^Ni(350 MeV/n)を用いた入射核反応実験を行った。破砕片のうちA/Z=2の既知の高スピン励起状態核の同定を行い、その励起状態と基底状態の生成比と運動量相関についての解析状況を報告する。
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宮田 恵理, 武智 麻耶, 大坪 隆, 福田 光順, 西村 太樹, 池田 彩夏, 石井 瞭, 泉川 卓司, 伊藤 眞子, 笈川 浩之, 大西 ...
セッションID: 18pK24-10
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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最先端加速器施設における不安定核実験において、不安定核ビームの粒子識別向上のためには粒子飛行時間の測定精度を上げることが重要である。そこで我々は、チェレンコフ放射の特性に着目して、高時間分解能全反射型チェレンコフTOF検出器を開発した。量子科学技術研究開発機構HIMACで、^58^Ni、^82^Kr、^132^Xeビーム(200~500AMeV)を用い、検出器テスト実験を行った。本講演では、これまでの成果と二次ビーム粒子識別の解析結果について報告する。
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町田 聖寛, 千葉 順成, 西村 太樹, 笈川 浩之, 細川 裕之, 大西 純平, 多田 真嵩, 石井 瞭, 田原 智祐, 福田 光順, 三 ...
セッションID: 18pK24-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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原子核実験においてRing-Imaging Cherenkov Counter (RICH)が使われている例は稀であるが、重イオン用速度検出器として利用することができる。コンパクトで高分解能な検出器であり、不安定核実験の今後の更なる発展への寄与が期待される。本公演では、核子あたり数百MeV領域の重イオンビームを使ってRICHの性能評価を行い、2次ビームの粒子識別に成功したので、これを報告する。
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若山 清志, 阿部 康志, 天野 将道, 上岡 大起, 北川 敦志, 長江 大輔, 大甕 舜一郎, 小沢 顕, 佐藤 眞二, 鈴木 伸司, ...
セッションID: 18pK24-12
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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PPAC (Parallel Plate Avalanche Counter)は重イオンビームの位置検出器として広く用いられているが、ガスハンドリングが煩雑でありコストがかかる等のデメリットがある。そこで我々はファイバーシンチレータを隙間なく敷き詰めた二次元位置検出器を開発した。ライトガイドを用いることによって読み出しチャンネル数を4chまで減らす工夫がなされており、非常に簡易に扱うことができる。放医研でビーム試験を行ったところ2mmの位置分解能を得た。本講演ではこの簡易位置検出器の詳細を報告する。
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大甕 舜一朗, 山口 貴之, 只野 奈津生, 鈴木 健, 若山 清志, 阿部 康志, 上坂 友洋, S. Naimi, Z. Ge, 洲嵜 ...
セッションID: 18pK24-13
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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稀少RIリングは理研RIBFにおいて開発された短寿命核の精密質量測定の為の装置である。この装置では粒子を周回させ、その周回周期を測定することで質量を決定する。その為には磁場を調整し、稀少RIリング内を周回させるような入射軌道を作る必要がある。そこで粒子の周回を検出するための装置が必要となる。本研究では薄膜とMPPCを使用することで粒子の周回をモニターする検出器を開発した。講演では放医研で行った原理検証実験と、稀少RIリングの実験で使用した結果を報告する。
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Zhuang Ge, Sarah Naimi, Tomohiro Uesaka, Daisuke Nagae, Takayuki Yamag ...
セッションID: 18pK24-14
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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A large-area position-sensitive and high-resolution time-of-flight detector for research on mass measurements of exotic nuclei is planning to be developed at Rare RI Ring(R3) in RIBF, RIKEN Nishina Center, Japan. Advances in nano-technology and material science, realized by recent innovations in data processing and microelectronics, give us an opportunity to apply the basic concept of micro-channel plate detectors to the development of large- area secondary electrons detectors with inherent good position and time resolution. The main purpose of using this detector is to install it in the storage ring to monitor the position and turn-by-turn time of flight(TOF) of a single heavy fully ionized ion circulating in the storage ring. We have investigated the recently used MCP detectors for TOF and position monitor utilization and find a best way to build a optimum MCP detector in the storage ring, Rare RI Ring. We have finished the simulation and design of the MCP detector. For this report, the simulation results and principle of design will be reported.
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栗原 篤志, 中野 健一, 柴田 利明
セッションID: 18pC-PS-11
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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原子核物理などの実験では、測定器の本体やエレクトロニクスの温度を定期的に長時間にわたってモニターすることが必要となる場合が多い。本実験で使用した温度計は赤外線温度計で、物体から放射される赤外線を観測することで測定する物体に触れることなく温度を測定することができる。本実験では、室温付近での物体の温度変化を測定し解析を行ったので、その結果を発表する。
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新郷 裕太, 志垣 賢太, 山川 皓生, 小林 智貴
セッションID: 18pC-PS-12
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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Aliceに導入されるミューオンを前方で検出するMFTの導入に向けて検出器のコントロールシステムの開発に広島大学は寄与する。その中で、安全連動装置についてトラブルシナリオの洗い出しとそれに対する解決策のリストアップの2つについて考察した。また、DCSの有機オートマトンについての話もする。
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川本 悠司, 志垣 賢太, 八野 哲
セッションID: 18pC-PS-13
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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カイラル対称性の回復によるベクトル中間子の質量変化を観測するには、他の物質と強い相互作用をしないレプトン対が適している。そこで本研究では、LHCエネルギー領域の粒子生成及び粒子検出のシミュレーションを行い、J/Ψなどを親粒子とするバックグラウンドが見積もりやすいミューオン対の測定法を研究した。
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川名 大地, the ALICE Focal collaboration, 稲葉 基, 江角 晋一, 川村 陽太, 坂井 真吾, 坂本 朋子 ...
セッションID: 18pC-PS-14
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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LHC-ALICE実験高度化計画の一つとして、クォーク・グルーオン・プラズマの初期の性質を解明する上で重要なプローブである直接光子を測定する為に、前方方向に電磁カロリメータを導入する「FoCal Project」がある。2016年9月に実施したCERN-SPS加速器ビームを用いたFoCal(Forward Calorimeter)検出器の試作機の性能評価実験は、新型の加算回路の導入によるエネルギーダイナミックレンジの拡大、ビーム情報をSi PAD、ピクセル部で共有することによるデータ照合を目的として行われた。本講演では、2016年の性能評価実験において取得したデータの解析結果を中心に、今後の展望も含めて議論する。
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坂田 逸志, 岡本 慎太郎, 後藤 達也, 坂口 雄一, 瀧本 千里, 藤川 祐輝, 川畑 貴裕, 延與 佳子, 水谷 圭吾, 武田 朋也, ...
セッションID: 18pC-PS-15
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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宇宙初期において、^7^Li存在量のビッグバン元素合成(BBN)における理論予測値が金属欠乏ハロ星における観測値の約4倍大きいという問題がある。BBN模型において^7^Liは、初期宇宙に存在する中性子と^7^Beの衝突で^7^Beが崩壊して生成されると考えられている。^7^Beは他には主に^4^Heに崩壊するチャネル分岐があり、この分岐比が大きくなれば理論予測値が減少すると考えられる。この^7^Be(n,α)^4^He反応の崩壊チャネルはBBN過程で重要な低エネルギーでの測定がなされていなかったので、昨年度は安定なヘリウムガスを標的に逆反応の^4^He(α,n)^7^Beの反応断面積を測定した。反応断面積を求める際に用いた液体シンチレータの中性子検出効率がシミュレーションによる計算値であったため、今回我々はd(d,^3^He)n反応をもちいて中性子検出効率を測定しシミュレーションの信頼性を議論した。
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小林 航, 今村 慧, 江上 魁, 西坂 太志, 高峰 愛子, 藤田 朋美, 富永 大樹, 三條 真, 中村 祐太郎, 涌井 崇志, 古川 ...
セッションID: 18pC-PS-16
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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我々は低収量原子核の核構造研究に向けて、超流動ヘリウム環境とレーザー・ラジオ波/マイクロ波二重共鳴法を組み合わせたレーザー分光法の開発を行っている。本研究においては原子蛍光を高検出効率かつ低バックグラウンドで観測することが理想である。現在の蛍光検出系は低バックグラウンドでの観測を実現しており、いかに高い信号強度を得られるかが鍵となる。高検出効率を実現する条件を探し、蛍光検出系の高度化を図った。
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三條 真, 今村 慧, 高峰 愛子, 藤田 朋美, 江上 魁, 富永 大樹, 小林 航, 中村 祐太郎, 涌井 崇志, 古川 武, 上野 秀 ...
セッションID: 18pC-PS-17
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
会議録・要旨集
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我々は低収量原子核の核構造研究を目的に、超流動ヘリウムとレーザー・ラジオ波/マイクロ波二重共鳴法を用いたレーザー分光法の開発を進めている。一般的にレーザーおよびマイクロ波のパワーが強いほど二重共鳴信号強度は大きくなる。しかし、実験的にはレーザーパワーが強いほど、レーザー散乱光によるバックグラウンドが増えてしまう。最適な条件を決定するために、Rb封入ガスセルを用いてレーザー・MW二重共鳴実験を行った。
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藤岡 徳菜, 三輪 浩司, 赤澤 雄也, 池田 迪彦, 小澤 祥太郎, 本多 良太郎, 中田 祥之, 小林 和矢
セッションID: 18pC-PS-18
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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J-PARCにおけるシグマ陽子散乱実験(E40実験)にて散乱された陽子の運動エネルギーをBGOカロリーメーターを用いて測定する。散乱された陽子と入射粒子であるパイ粒子などの識別のためにBGOカロリーメーターの外側にPiVetoカウンターを配置し、BGOカロリーメーターを通過したかどうかを粒子識別の追加的な情報として用いる。PiVetoカウンターはシンチレーターに溝をつくり、波長変換ファイバーを入れ、そのファイバーをMPPCで読み出す構造になっている。このPiVetoカウンターの開発を行い、電子ビームを用いた性能評価の結果を報告する。
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石川 勇二, 鵜養 美冬, 小池 武志, 田村 裕和, 藤田 真奈美, 三輪 浩司, 山本 剛士
セッションID: 18pC-PS-19
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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J-PARCにて新たに建設されるK1.1ビームラインにおいて、ビーム粒子の飛行時間測定のためにプラスティックシンチレーション検出器および、運動量測定のための位置検出用ファイバートラッカーを新たに製作する必要がある。これらの検出器のデザインをK1.1ビームライン用に最適化し、その製作を行った。今回はこれらの検出器についてと性能確認テストの結果を発表する。
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山田 啓貴, 中村 隆司, 栂野 泰宏, 近藤 洋介, 武内 聡, 斗米 貴人, 平山 晃大, 尾崎 友志, 齊藤 敦美, 四方 瑞紀, 安 ...
セッションID: 18pC-PS-20
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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我々は集団励起モードであるピグミー共鳴を測定するためのガンマ線検出器アレーCATANAを開発し、標準線源(60Co,22Na,88Y,137Cs)を用いて検出効率や磁場への応答などの性能評価を行った。また31Neの分解反応の実験に使用し、その分解片から放出されるガンマ線を測定した。本講演ではCATANAの性能評価の結果と分解反応の実験で得られたデータについて報告する。
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吉岡 里紗, 田中 香津生, U. Dammalapati, 原田 健一, 井上 壮志, 伊藤 沙希, 伊藤 正俊, 川村 広和, 坂本 幸 ...
セッションID: 18pC-PS-23
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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我々は電子の永久電気双極子能率(EDM)をレーザー冷却したフランシウム原子(Fr)を用いて精密に測定することを目指し、研究・開発を進めている。精密分光を行う上で、原子核反応によるFrを生成領域から7mほど離れた低バックグラウンドのEDM測定領域に大量に安定輸送する必要がある。そのためFrビームラインの輸送効率向上を実現するビーム診断系が本実験において重要である。そこで、我々はマイクロチャンネルプレートと蛍光板を組み合わせてミリ単位でビーム形状を測定できる二次元ビームプロファイルモニタを開発した。本講演ではプロファイルモニタの性能評価の結果について報告する。
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遠藤 駿典, 奥平 琢也, 清水 裕彦, 北口 雅暁, 広田 克也, 岡田 晏珠, 伊藤 維久弥, 山本 知樹, 高田 秀佐, 古賀 淳, ...
セッションID: 18pC-PS-24
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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我々は原子核の複合核共鳴を用いて、時間反転対称性の破れの探索に取り組んでいる。この実験において必要な統計数の確保のために、1Gcpsの検出計数を持つ中性子検出器が必要となる。しかし現行の検出器では十分とは言えず、高計数率を持つ中性子検出器の開発が必須である。その上で正確な中性子数の把握のために、γ線バックグラウンドの排除も必要となる。当講演では現状の開発の進捗及び今後の展望について報告する。
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小岩井 拓真, 久門 拓, 清水 佑磨, 新倉 潤, 今井 伸明, 波多野 雄治, Kathrin Wimmer
セッションID: 18pC-PS-25
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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将来のRIビームを用いた2中性子移行反応測定を目的として、チタン薄膜に三重水素を充填したトリチウム標的の開発を行なっている。チタン薄膜内に充填した水素分子の安定性と、水素分子の充填量の測定のため、重水素を使用したプロトタイプ標的を作成し、ビーム照射実験を行なった。測定には、核子あたり8.6 MeVの^20^Neビームを用いた。本発表では、ビーム実験の結果と今後の開発計画について発表する。
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出水 直也, 玉虫 傑, 中野 健一, 柴田 利明
セッションID: 18pC-PS-26
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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本実験は、大学の授業などにおける演示実験のために、短時間でミューオンの寿命を測定することを目指し、大型セットアップによるミューオンの寿命測定実験を行った。大面積のアルミ板をプラスチックシンチレータで挟み、そのアルミ板に宇宙線ミューオンを静止させ、ミューオンが崩壊する際に放出される電子または陽電子を検出した。そして、得られたデータ解析し、正ミューオンについては自由崩壊の寿命、負ミューオンについてはアルミニウムなどでのミューオン原子の形成後の寿命を測定した。
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鈴木 一輝, 加須屋 春樹, 近藤 寛記, 武中 亮, 藤井 涼平, 間宮 章, 金築 俊輔, 足利 沙希子, 成木 恵, 田崎 誠司, 關 ...
セッションID: 18pC-PS-27
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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本実験の目的は中性子スピン状態の分解・再結合による中性子スピン干渉を確認することである。KUANSではパルス型陽子加速器を用いて熱中性子を発生させている。この中性子を偏極させ、スピンフリッパーでスピン分解・結合する。熱中性子に応じた定磁場印加装置を製作し、磁場によって生じる位相のずれを検出する。これにより量子力学特有のスピン状態とその重ね合わせを実験的に確かめる。本講演ではこの実験結果を発表する。
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竹下 隼人, 清水 裕彦, 北口 雅暁, 広田 克也, 市川 豪, 奥平 琢也, 岡田 晏珠, 後藤 文也, 長元 孝介, 山本 知樹, 高 ...
セッションID: 18pC-PS-28
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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ある種の核における中性子共鳴吸収反応では時間反転対称性の破れの効果が増幅される可能性が示唆されている。その核の候補の一つである^139^Laの中性子共鳴吸収反応での増幅の効果を知るために共鳴パラメータを決定する必要がある。本講演では、J-PARCで行った実験のデータを解析した結果を報告する。
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銭廣 十三, 上坂 友洋, 寺嶋 知, 松田 洋平, 坂口 治隆, 津村 美保, 村上 哲也, 大田 晋輔, 道正 新一郎, 堂園 昌伯, ...
セッションID: 18pC-PS-29
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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本講演では2016年5月に理化学研究所仁科センターRIビームファクトリーにて実施した核子あたり200MeVでの不安定核$^{132}$Sn の逆運動学陽子弾性散乱測定について報告を行う。本実験では得られた微分断面積から $^{132}$Sn の核子密度分布および中性子スキン厚を決定することを目指している。これまで開発してきた1mm厚の固体水素標的およびRecoil Proton Spectrometer (RPS)と呼ばれる検出器群を用いて測定を行った。$^{132}$Snに散乱された固体水素内の反跳陽子をRPSにて検出し弾性散乱事象を選別する
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安田 昌弘, 近藤 洋介, 中村 隆司, SAMURAI21コラボレーション
セッションID: 18pC-PS-30
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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本研究では、理研RIビームファクトリーにおいて生成された^29^Fおよび^29^Neビームと、液体水素標的の反応を用いて、中性子ドリップライン付近のフッ素・ネオン同位体の励起状態を生成した。さらに脱励起{\gamma}のエネルギ―をNaI(Tl)シンチレータアレイ(DALI2)によって測定した。本講演では得られた結果について報告を行う。
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若林 諒, 嶋 達志, 高久 圭二, 小林 真優里, 緒方 一介, 青井 考
セッションID: 18pC-PS-31
発行日: 2017年
公開日: 2018/04/19
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^40^Ca(α,γ)^44^Ti反応断面積は重力崩壊型超新星爆発の際の^44^Ti生成量を決定する重要なパラメータであるが、従来の実験値および理論評価値には2〜10倍の不定性があり、定量的な解析の妨げとなっている。我々はCa標的にα線ビームを照射して生成される^44^Tiの量を高感度放射化分析によって測定し、断面積を決定する計画を推進中である。本講演では^44^Ti放射能測定用に開発した検出器の性能および^40^Ca(α,γ)^44^Ti断面積の試験測定の結果を報告する。
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