目的:国内外の造血幹細胞移植ドナーに着目し,文献検討から先行研究を概観し,ドナーに関する身体的及び心理・社会的な問題を明らかにし,支援のあり方を考察する.
方法:1998年から2024年までに登録されているPubMed(Web版),医学中央雑誌(Web版)を用いて,国内外15件の論文を分析対象とした.
結果: 多くのドナーは,造血幹細胞採取時に疼痛を経験する等,身体的問題が明らかになった.また骨髄提供前後でドナーの自尊心や幸福感が上昇する等,肯定的な心理面がある一方で,健康面に対する影響を不安視する否定的なドナーの存在が明らかとなった.さらに幹細胞提供行為が社会的な影響を強く受けているという報告も見られた.
考察:看護師は,造血幹細胞移植ドナーを支援の対象であると再認識し,具体的な支援につなげていくとともに,得られた知見をドナー登録の普及活動に反映した方策を検討していく必要がある.
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