国立病院看護研究学会誌
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最新号
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総説
  • 田村 里佳, 茂田 玲子, 森下 純子, 矢富 有見子
    2023 年 19 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究は,子育て期にあるがん患者の配偶者に関する研究の動向と特徴を明らかにし,患者とその配偶者への看護の示唆を得ることを目的とした.文献検索は,医学中央雑誌,PubMed,CINAHL Plus を使用し, 子育て期にあるがん患者の配偶者の生活への影響を明らかにした研究論文を検索した. 検索の結果,国内文献81 件,国外文献433 件,合計514 件が検索され, 選定基準に沿って対象文献11 件を抽出した.まず, 研究の動向と特徴をまとめ,次に子育て期にがんに罹患した患者の配偶者の生活への影響とその特徴について整理した.結果,質的研究では,家事役割分担の変化や仕事と子育ての両立など多様な困難に直面していること, 量的研究では,死別前に大切だと考えるコミュニケーションや差し迫った死についての考え, 配偶者のQOL の低さなどが明らかとなった.看護師は,本研究で示された配偶者が抱える特有の困難を理解して支援すると共に, 今後は多様な背景を理解できるよう研究の蓄積が必要である.

原著
  • 横山 知子, 今井 多樹子
    2023 年 19 巻 1 号 p. 11-21
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    目的:看護記録を基に,急性期病院において,誤嚥のリスクが高い患者の食事介助に関わる看護師による観察の視点を明らかにし,教育的課題を検討した.

    対象と方法:嚥下内視鏡検査後の患者31 名の看護記録から食事介助に関わる記述を抽出し,テキストマイニングで分析した.主要語(名詞)を抽出し,言及頻度分析とクラスター分析を行った.分析ツールはSPSS 社のPASW Modeler13 およびText Mining for Clementine2.2(TMC) を用いた.

    結果:言及頻度分析の結果,上位10 位以内の主要語は『摂取』を筆頭に,以下『昼食』『食事』『全介助』『介助』『全量摂取』『ゼリー』『看護師』『セッティング』『朝食』であった.クラスター分析の結果,看護師による観察の視点は【誤嚥のリスク】【食事摂取の自立度】【咀嚼・嚥下・時間】【主食・副食の摂取状況】【食事開始や食事形態の変化に伴う患者の摂取状況】【喀痰の吸引状況】【食物残渣に配慮した食後の口腔内やケアの状態】にあった.

    考察:看護師による観察の視点は【誤嚥のリスク】を念頭に置き,二次的合併症を回避することにあることが考えられた.看護師による観察の視点を,臨床経験に関係なくもてるように標準化する必要性など,幾つかの教育的課題が把握できた.

訂正記事
  • 2023 年 19 巻 1 号 p. 22
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/10/20
    研究報告書・技術報告書 フリー

    原著

    がん治療に伴う外見変化と対処行動;

    男女別部位別罹患率に対応した1,035 名の患者対象調査から

    A survey to assess changes in appearance associated with cancer treatment and associated coping

    behaviors; Survey of 1,035 participants based on incidence rate by gender and cancer site

    国立病院看護研究学会誌,16(1),15-26,2020.

    上記論文タイトルに一部誤りがございましたので、訂正してお詫び申し上げます。

    訂正箇所は以下の通りです。

    p.15 タイトル

    【誤】1,035 名の患者対象調査 ⇒【正】1,034 名の患者対象調査

    患者対象調査の最終的な対象者数は1,034 名であり、方法および結果の本文と図表においては、すべ

    て1,034 名と記載しておりました。しかし、タイトルにおいて上記の誤植がございました。

    読者の皆様、また協力くださった関係者の方々にご迷惑をお掛けいたしましたことを、重ねてお詫び

    申し上げます。

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