神戸英語教育学会紀要
Online ISSN : 2434-8929
Print ISSN : 0911-5617
最新号
神戸英語教育学会紀要『KELT』
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 山内 由賀
    2024 年 39 巻 1 号 p. 3-17
    発行日: 2024/03/27
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル オープンアクセス
    This paper discusses using Machine translation (MT) in History Reading class to understand the primary documents or English paper. MT has made remarkable progress in recent years, and with the inevitable start of online classes inflicted by the pandemic in 2020, the use of MT by students has become an issue. Although the use of MT is controversial in the field of foreign language education, the more accurate MT becomes, the more difficult it becomes to prohibit its use, and the mainstream view opts that English education should aim to work in line with MT. On the other hand, the need to improve language skills is not limited to the field of foreign language education. In the field of Western History as well, language skills are essential for reading and understanding primary historical documents. Although access to them has been dramatically improved in Japan thanks to the availability of online archives, there are still many students who are uncomfortable with foreign languages. This paper clarifies the merit and demerit of using MT in studying History based on the findings from experimental practice in History Reading class.
  • エイデン アニータ
    2024 年 39 巻 1 号 p. 18-26
    発行日: 2024/03/27
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル オープンアクセス
    大学生の個人的な意見を発表するスキルは、知識と批判的思考視点との認知的なつながりを構築することによって、より強固なものとなる。プレゼンテーションを通して、様々なトピックに関する内容や考え方を共有することで、大学生が目標とする成果として、異文化間コンピテンスの変化や自信の発達を評価することができる。教育者は、大学生の異文化間能 力開発に対応することができ、また、教育者は、大学生が目的を持った視点の持ち方を学ぶという点で、自己への気づきを培うことを支援することができる。本稿の目的は、学生の異文化認識と自己観の育成を拡大する目的で、一連のプレゼンテーションを使用することの洞察を共有することである。
  • 新本 庄悟
    2024 年 39 巻 1 号 p. 27-35
    発行日: 2024/03/27
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では text-presented shadowing が日本人英語学習者のリーディング力とリスニング力を向上させるかを検討した。多くの先行研究では、shadowing はリスニング力(特にボトムアップ処理能力)を高めるのに有効な指導法だと報告されている。しかし、shadowing は認知的負荷が高い指導法であり、実行するのに困難さを伴う場合がある。それに比べ、text-presented shadowing はスクリプトを見ながら行う活動であるため、学習者はより簡単に実行可能であると考えられる。それにも拘わらず、text-presented shadowing がリーディングやリスニングにもたらす効果に関しての先行研究はほとんど存在しない。そのため、本実践報告では、text-presented shadowing を英語初級者である日本人英語学習者に対して取り入れた。合計 12 回の指導前後において、TOEIC によるリーディング力とリスニング力の測定を実施した。その結果,参加者のリーディング力とリスニング力が統計的に有意な差を持って向上したことが確認された。
  • 鈴木 誠, 小菅 洋史
    2024 年 39 巻 1 号 p. 36-47
    発行日: 2024/03/27
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル オープンアクセス
    現行の学習指導要領の柱である「知識・技能」の習得、「思考力・判断力・表現力等」の育成、「学びに向かう力、人間性等」の涵養は、国際バカロレア(IB)の目指す学習者像とも重なり、IB の教育手法は学習指導要領の具現化につながるのではないか。例えば高次的思考力(Higher Order Thinking Skills: HOTS)を問うことで具体から抽象の思考へと向かわせることが期待できる。  本稿では、高校生英語学習者を対象に HOTS のトピックを含むエッセイライティングを課した。調査は埼玉県の国際系公立高等学校の 1 学年より普通科 230 名と外国語科 79 名の合計 309 名を対象に、相対的な HOTS 性の高さが確認できる TOEFL テストの作成元である ETS による LMS(Learning Management System)である Criterion を活用してエッセイライティングの採点結果を分析した。  その結果、普通科と外国語科間における取得スコアの差異に統計的な有意差が確認された一方で、標準偏差の大きさや最低点最高点の差異から、普通科に比べて外国語科の方がばらつきが大きいことが示された。また語数の比較においては、外国語科の方が平均値も最多語の数値も高いが、普通科と比べて中央値との差が大きかったのは一部の生徒の語数が極端に多いことが要因であった。テキストマイニングツールを用いた分析、3名の生徒のエッセイ事例の分析からも高校生英語学習者の HOTS のトピックに対する英語表現力の実態が垣間見えた。  先行研究でも示されている通り、文部科学省検定済教科書には HOTS を促す問いかけや課題が少ないため、教室や普段の授業で HOTS を高めるには工夫が必要である。  本稿の内容は高校生英語学習者の HOTS に対する英語表現力の現状把握にとどまっている。今後、授業や教材に HOTS を促す問いかけやライティングを盛り込み、事後調査として HOTS に対する英語表現力の変化を分析する予定である。
  • 2024 年 39 巻 1 号 p. 48-50
    発行日: 2024/03/27
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル オープンアクセス
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