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14件中 1-14の結果を表示しています
  • 出産をめぐる身体の疎外と再構成
    柄本 三代子
    年報社会学論集
    1997年 1997 巻 10 号 215-226
    発行日: 1997/06/05
    公開日: 2010/04/21
    ジャーナル フリー
    From a medical point of view, the pregnant woman may be regarded as one who is “ill” in the sense of the Parson's theoretical model of the “sick role”. Rejecting this role, pregnant women often doubt professional discourse. The purpose here is to explore a little further into the problem of medical intervention which cuts off the relation between the subject and her body. This paper is primarily concerned with attempts made in “maternity homes” to bridge this dichotomy. It is because I believe that they offer the key to an understanding of the body's reconstruction that a pregnant woman needs. Some pregnant women regard maternity home as a place for recovering their independence.
  • 村上 明美
    日本助産学会誌
    1998年 12 巻 1 号 17-26
    発行日: 1998/08/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    自然分娩の骨盤出口部における産道の形態変化を, 力学的に分析したところ, 以下の「命題」が導き出された.
    1) 娩出力が陰門の中心に垂直方向に働けば, 娩出力は骨盤誘導線と一致し, 産道は力学的に合理的な形態変化となるため, 会陰裂傷は生じにくい. 骨盤出口部における産道の形態変化を継続的に観察することにより, 娩出力の働く部位と方向が予知でき, 意図的に娩出力の方向を調整することが可能となるため, 会陰裂傷の予防を図ることができる.
    2) 児頭娩出時にdrive angleを小さくすると, 娩出力の方向は骨盤誘導線に近づくため, 会陰裂傷は生じにくい. 児頭娩出時には, 大腿を屈曲する, あるいは体幹を前傾するなど, 体位を工夫しdriveangleを小さくすると, おのずと娩出力の方向が調整され, 会陰裂傷が予防される.
    3) 骨盤底筋群の抵抗が小さいと, 娩出力は前方に向かい, 反対に, 骨盤底筋群の抵抗が大きいと, 娩出力は後方に向かう. 娩出力が後方に向かうと, 会陰裂傷が生じやすい. 軟産道組織の軟化を促すことは, 骨盤底筋群の抵抗を小さくし, 会陰裂傷の予防につながる.
    以上の観点から助産実践を分析したところ, 具体的かつ理論的に行為を意味づけることができた.
  • 堀田 久美
    日本助産学会誌
    2003年 17 巻 1 号 15-24
    発行日: 2003/06/30
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    目的
    本研究は, 胎児娩出感をもった女性の分娩体験を明らかにし, 分娩時の女性の理解に向けた示唆を得ることを目的として行った。
    方法質的記述的研究方法を選択した。分娩後の女性, 18名に面接を行い, 分娩体験について自由に語ってもらった。面接の内容を逐語記録し, 胎児娩出感と分娩体験についての内容を質的に分析した。
    結果
    胎児娩出感をもった女性の分娩体験は, 自らの分娩を自己コントロールできたと自覚でき, 胎児との一体感を感じるものであり, 産んだという実感や分娩終了時の満足感および開放感と安堵感を感じさせるものであった。そして, 胎児の存在を自らの身体を通して感じることにより, 胎児の生命力に信頼をもてるとともに, 妊娠中からの連続したつながりの中で新生児に対する親近感をもちえている。また, 陣痛の苦痛を乗り越え分娩した自分に対し, 達成感や充実感をもたらし, 自らに備わっていた産む力を認識させるものでもあった。それは, 分娩を通して自己を受け入れ, 児を受け入れ, 分娩という出来事を確かに味わったという豊かな心情を生み出すものであった。
    結論
    胎児の娩出を, 自らの五感を通して感じ取っている女性がいた。女性たちにとって胎児娩出感をもつことは, 豊かな心情を生み出す大切なものであった。
  • 木村 千里, 松岡 恵
    日本助産学会誌
    1998年 12 巻 1 号 9-16
    発行日: 1998/08/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    分娩時に産婦および助産婦が活用している発語内容を明らかにし, 産婦の主観的体験と助産婦の発語内容との関係を明らかにする目的で, 初産婦16名にビデオ録画を用いた分娩時参加観察法と自己記入式質問紙法を行った. その結果, 分娩第1期では, 分娩第2・3期に比較して有意に多く, 産婦と助産婦との間の二方向的な発語を認めた. また, 産婦の陣痛・出産時の対処・達成感の自己評価得点との間に有意な相関関係があったのは, 分娩第1期では単位時間当たりの助産婦の受容・同意の発語回数で, 分娩第2・3期では単位時間当たりの産婦の受容・同意の発語回数であった. このことから, 分娩期において分娩第1期は産婦と助産婦との人間関係構築のために重要な時期であると認識された. さらに, 産婦に受容・同意を継続して示すことが産婦の陣痛・出産時の対処・達成感の自己評価に好影響をもたらすことが示唆された.
  • 村上 明美
    日本助産学会誌
    1999年 13 巻 2 号 35-42
    発行日: 2000/02/20
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    本研究は, 姿勢が骨産道の応形機能に及ぼす影響を明らかにすることを目的に, 妊婦131名を対象とし, 分娩時に重視される体位と構えを統一した8姿勢での大骨盤上部の骨盤外計測値を機能解剖学的に分析した準実験的研究である。
    その結果,(1) 蹲踞位では寛骨の蝶番運動により骨盤出口部が広がる,(2) 椅坐位開脚では仙骨尖の後上方移動により坐骨棘間距離が増加する,(3) 四つ這い位では仙骨の下方移動と骨盤連結部の靭帯の緩みにより骨盤諸径が増加する, 以上3点が明らかになった。
    したがって, 産婦が分娩経過に応じて姿勢を変えることは, 骨盤の応形機能により骨産道が広げられるため, 児頭の骨盤通過を容易にする効果があると考えられた。
  • 木村 千里, 松岡 恵
    日本助産学会誌
    1996年 10 巻 1 号 29-35
    発行日: 1996/12/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    夫立ち会い分娩において, 分娩進行に伴う夫の分娩への「没入行動」の変化, 夫の「没入行動」を引き出す助産婦の言語的かかわりを明らかにする目的で, 初産婦とその夫15組を対象として分娩第1期極期から分娩終了までのビデオ録画, ビデオ内容の分析を行った。
    その結果, 父親の分娩への没入行動のうち, 愛情行動と集中反応の頻度は, 娩出期のほうが分娩第1期極期よりも有意に多くなっていた (p<0.01)。さらに, 陣痛に伴うかけ声と分娩に伴う現象を夫に知覚させるという助産婦の言語的かかわりの頻度は, 娩出期のほうが分娩第1期極期よりも有意に多くなっていた (P<0.01)。また, 娩出期の助産婦の陣痛に伴うかけ声の頻度と夫の産婦に対する身体的接触 (r=0.673, p<0.01) や「集中反応」の頻度 (r=0.551, p<0.05) との間に正の相関を認めた。さらに, 父親に分娩の現象をより知覚的に感覚させる言語的かかわりの頻度と, 夫の妻に対する凝視 (r=0.536, p<0.05) や「集中反応」の頻度 (r=0.922, p<0.01>)との間に正の相関を認めた。
    これらの結果から, 夫に対する助産婦のlabor guideとしての役割が明らかになると同時に, 分娩中の夫の情緒的変化に関する記述的研究の必要性が示唆された。
  • 共有率と発語回数の分析から
    木村 千里, 松岡 恵
    日本助産学会誌
    1995年 9 巻 1 号 23-30
    発行日: 1995/12/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    分娩期に助産婦が産婦と共に過ごす共有率, 産婦への助産婦の発語回数, 夫以外の家族の立ち会いと産婦の主観的体験との関係を明らかにする目的で, 初産婦16名に分娩時ビデオ録画, 産褥3日に自己記入式質問紙法を行った。
    その結果, 娩出期の共有率の平均値は極期よりも有意に高かった (P<0.05)。さらに, 娩出期の共有率と, 助産婦の手段的サポートに対する産婦の評価得点との間に有意な相関関係を認めたが (r=0.51, P<0.05), 極期の共有率との間には有意な相関関係を認めなかった。また, 極期から娩出期にかけての単位時間当たりの助産婦の発語回数と, 助産婦の手段的サポートに対する産婦の評価得点との間に有意な相関関係を認めた (r=0.68, P<0.01)。また, 夫以外の家族の立ち会いがあった群は, なかった群に比較して有意に陣痛・出産時の対処・達成感の自己評価得点が低かった (P<0.01)。
    これらの結果から, 極期における助産婦の選択的存在, 極期・娩出期における夫以外の家族の存在について検討し, さらに分娩時, 出産に集中する産婦を妨害しないように, 産婦が必要とするときに効果的に言葉かけを行う必要性が示唆された。
  • 村上 明美
    日本助産学会誌
    2001年 15 巻 2 号 22-29
    発行日: 2002/02/01
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    分娩の際に姿勢を自由にして過ごした産婦26名を対象に, 分娩1・2期に選択した姿勢に関して「そのとき何を感じていたのか」を産婦の主観的立場から明らかにするために, 分娩期のケアに参加しながら参加観察と産後の面接を行った。
    内容分析の結果, 姿勢に関する産婦の身体的な自覚の要素として「痛みを逃す・痛みをつける」「力が抜ける・力が入りやすい」「赤ちゃんが降りてくる」「束の間の休養をとる」「安定感を得る」「窮屈から解放される」が確認された。産婦は姿勢を変化させると, それに伴って身体的な自覚も変化することに気づいていた。
    産婦は姿勢を変えることにより, 自ら分娩進行を調整したり, 生まれてくる胎児の存在を確認したり, 分娩に対峙する自分の気持ちを切り換えたりしていると考えられた。産婦が姿勢を自由に選択することは, 産婦の主体性を高め, 満足な出産体験へとつながることが示唆された。
  • 渡邊 淳子, 恵美須 文枝
    日本助産学会誌
    2010年 24 巻 1 号 53-64
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    目 的
     本研究の目的は,熟練助産師が分娩期において何を手がかりとして判断をしているのかを記述することで熟練助産師の判断の特徴を理解することである。
    対象と方法
     研究デザインは質的記述的研究デザインである。本研究における熟練助産師の定義は,助産師として20年以上の経験を持ち,さらに分娩介助の経験が1,000例以上ある助産師をいう。研究参加者は助産師経験が27年から53年,分娩介助例数が1,000例から3,000例以上をもった4名の助産師である。研究の目的・研究方法等の説明をしたのち,助産師と産婦に研究参加についての承諾を得て実施した。それぞれの助産師が関わった9例の分娩を参加観察し,観察した内容をフィールドノーツに記載しケア場面を抽出した。その抽出したケア場面の判断を中心に半構成的インタビューを実施し,質的に分析した。
    結 果
     分析の結果,熟練助産師が分娩期に行う判断の手がかりとして【手で観る】【からだことばを読む】【進行を見通す】【自然な流れに沿う】【助産観を基盤にする】という5つのカテゴリーとそれぞれに含まれる15のサブカテゴリーが抽出された。以上のカテゴリーから熟練助産師の判断の特徴として『経験知を活かす』『自己の信念に基づく』の2つのテーマが導き出された。
    結 論
     熟練助産師は,経験から導かれた自己の身体を活用した知を活用し,自然分娩に対する自己の信念を持ち判断を行っていた。
  • 大関 信子
    日本助産学会誌
    2016年 30 巻 1 号 39-46
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/01
    ジャーナル フリー
    目 的
     過去30年間の国内外の文献レビューにより,助産ケアを受ける妊産褥婦の満足度について国際比較し,次の30年間の助産ケアの課題を検証していくことを目的とした。
    方 法
     国内の文献検索では医中誌web,国外文献はPubMedを用いて文献検索した。キーワードは,国内は「助産ケア(妊娠期のケア/分娩期のケア/産褥期のケア)」「妊産褥婦(妊婦/産婦/褥婦/母親)」「満足度/評価」のキーワードを組み合わせ,「原著」,「1985年から現在まで」の条件で検索した。海外文献のキーワードは,[midwifery care/midwifery practice/midwifery service],[mothers/pregnant women/women in labor/postpartum women/clients],[satisfaction/evaluation]で,これらを組み合わせ,「原著」,「1985年から現在まで」の条件で検索した。
    結 果
     国内文献では317件が,国外文献では114件がヒットした。ほとんどの研究は量的研究であり,母親の視点から助産ケアに対する満足度を調査した研究は少なく,国内は12件,国外は28件が条件を満たし分析対象とした。
     国内文献の分析結果,1997年の調査では,助産ケアの満足度が8割で,2012年には9割と上昇がみられたが,信頼性・妥当性を確保する根拠となる研究の数が少なかった。国外では,ニュージーランドの調査で,助産ケアに対する母親の満足度は77%であったが,国外でも信頼性・妥当性を確保する根拠となる研究の数が少なかった。
    結 論
     今回の文献レビューから,日本の助産師が取り組むべき次の30年間の課題を検証した。まず,助産ケアに対する母親の満足度の研究の数を増やすことが最優先課題であることが明らかになった。特に1997年に開発された尺度開発の研究を継続していくことは重要である。助産ケアのレベルを,全国均一に上げていくことは,助産ケアの満足度を全国に提示するためには必要なことである。最後に,自然出産を希望する母親たちのために,革新的な助産ケアの在り方の研究が次の30年間の課題であることがわかった。
  • 園田 希, 堀内 成子
    日本助産学会誌
    2012年 26 巻 1 号 72-82
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/31
    ジャーナル フリー
     本研究は,正常分娩において人工破膜が実施された状況を振り返ることで,正常分娩における人工破膜の実態を明らかにすること,そして人工破膜と分娩経過,児の娩出方法,児に与える影響を明らかにすることを目的とした。なかでも,児の娩出方法に関しては検証されておらず,明らかになっていない。そのため,これらを明らかにすることは,長年伝統的に行われていた人工破膜を,根拠に基づき実施するための一助となると考える。
     調査対象は,助産所,病院で正常妊娠経過を辿った初産婦326名,経産婦435名の計761名とした。過去の診療録や助産録などより情報を収集し,自然破水群,人工破水群に分類した。分娩経過として,分娩第 I 期,第II期,分娩所要時間,促進剤の使用の有無,を比較した。分娩第 I 期,第II期,分娩所要時間,については,Mann-Whitney U検定を,促進剤の使用の有無に関しては,χ2検定を実施した。また,児の娩出方法として,医療介入の有無,新生児の予後について比較した。医療介入の有無,新生児の予後についてはχ2検定を,度数が5以下の場合は,フィッシャーの直接確率検定を採用した。
     その結果,破水から児娩出までの所要時間に関して,初産婦においてのみ,自然破水群は中央値74分,人工破膜群では中央値58分で人工破膜群が有意に短かった(p=.029)。
     分娩第II期の所要時間は,経産婦でのみ,自然破水群は中央値18分,人工破膜群では中央値16分で,人工破膜群が有意に短かった(p=.002)。
     児の娩出方法は,自然破水群の初産婦と比較すると,人工破膜群の初産婦で【圧出分娩】【圧出分娩および器械分娩の併用】が有意に高率であった(χ2=5.420, p=.020, χ2=7.071, p=.001)。
     初産婦において,破水から児娩出までの所要時間の平均は,人工破膜群が有意に短かったが,初産婦の人工破膜群において【促進剤の使用】が有意に高率であったこと,促進剤の使用時期は人工破膜後からが最も多かったことが,破水から児娩出までの所要時間の平均が有意に短いという結果をもたらしたと考えられる。
     そのため,人工破膜による分娩促進の効果は,初産婦・経産婦とも必ずしも効果があるとは言い難く,分娩促進目的での人工破膜の実施は,頸管開大度から判断するだけでなく,産婦の身体的,精神的状態,産婦の希望を考慮し,慎重に判断していく必要がある。
     なかでも,初産婦では,人工破膜後に圧出分娩や促進剤の使用などの医療介入を必要とする可能性が示唆された。そのため,初産婦に対して人工破膜を実施する際には,人工破膜後に生じる可能性のある弊害を考慮し,その必要性を慎重に判断していく必要がある。
  • 加納 尚美, 藤本 栄子, 野口 眞弓, 小野 紀子, 斎藤 京子, 村上 睦子, 江角 二三子, 高橋 美恵子, 園生 陽子, 中根 直子, 瀬井 房子, 岩木 宏子, 毛利 多恵子, 小竹 久美子, 浅野 水器子, 下地 亮子, 今関 節子, 鈴木 せい子, 西 幸江, 山松 桂子, 谷川 安子, 宮田 英子, 森本 幸子, 八木橋 香津代
    日本助産学会誌
    1998年 11 巻 2 号 38-79
    発行日: 1998/03/20
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 日本助産学会誌
    2010年 23 巻 3 号 321-536
    発行日: 2010年
    公開日: 2021/03/09
    ジャーナル フリー
  • 日本助産学会誌
    2021年 34 巻 3 号 217-496
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/16
    ジャーナル フリー
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