【はじめに】わが国におけるマッサージ研究の活動性および将来の研究動向について検討するため、科学研究費助成事業データベース(以下、科研費データベース)を用いて検討した。
【方法】科研費データベース(https://kaken.nii.ac.jp/)で平成 26 年 11 月 13 日に、検索語として「マッサージ」で検索し、抽出した記事を対象とした。
【結果および考察】抽出された 379 件のうち抄録のある 361 件を検討対象とした。研究開始年度は1986年~ 2012年までだった。内訳は 1986 年~ 1990 年までが 16 件、1991年~ 1995年までが25件、1996年~ 2000年までが32件、2001年~ 2005年までが87件、2006年~ 2010年までが139件、2011年、2012年が62件と増加傾向だった。
研究分野は看護学153件、医学87件、歯学28件、工学22件、特別支援教育13件、教育学12件、その他46件だった。研究区分は基盤研究(A)が10件、基盤研究(B)が33件、基盤研究(C)が134件、萌芽研究が52件、奨励研究(A)が18件など多岐にわたっていた。総配分額が記載されていたものは306件あったが、配分額は300,000~50,570,000円で平均5,277,127円だった。マッサージの研究は多かったが、マッサージ師の研究は少ない。マッサージ師も研究科研費を獲得し、研究をすすめるべきである。
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