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クエリ検索: "イチョウ"
3,345件中 1-20の結果を表示しています
  • 西條 好廸, 吉井 亮一, 北原 正宣
    環境技術
    2001年 30 巻 6 号 454-459
    発行日: 2001/06/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • 柴田 松太郎
    地学教育と科学運動
    2010年 64 巻 17-25
    発行日: 2010/12/02
    公開日: 2018/03/29
    ジャーナル フリー
  • 足立 久男
    地学教育と科学運動
    2009年 60 巻 11-18
    発行日: 2009/03/26
    公開日: 2018/03/29
    ジャーナル フリー
  • 大熊 明大, 佐竹 研一
    地球環境
    2014年 19 巻 2 号 189-196
    発行日: 2014年
    公開日: 2025/09/11
    ジャーナル フリー

    「焼け

    イチョウ
    」とは、自然災害や戦争によって半焼した
    イチョウ
    のことをいう。東京都内には1923 年の関東大地震、1945 年の東京大空襲によって炭化した焼け
    イチョウ
    が数多く分布している。本研究では、焼け
    イチョウ
    の炭化木部を 2010 年から2013年にかけて採取し、沈着・蓄積した水銀量を明らかにした。

    東京都内の 8 か所で採取した炭化木部中の総水銀沈着量は101~327 ngHgcm-2であった。また、炭化前に

    イチョウ
    に蓄積していた水銀の炭化による水銀揮発率を求めたところ、300℃ 1~2 時間の炭化条件では100% となり、炭化木部に蓄積している水銀は1945年以降に大気から沈着したものと推定された。また、単位面積あたりの水銀飽和沈着量は800~1,000 ngHgcm-2であり、焼け
    イチョウ
    の炭化木部中の水銀はその約 7.61%~ 32.7% であり飽和には達していなかった。さらに、比較のため山梨県身延山久遠寺にて1875 年の大火により被災した焼け
    イチョウ
    の炭化木部を採取し、水銀量を測定した結果、総水銀沈着量は60.9 ngHgcm-2であり、東京都内の焼け
    イチョウ
    と比較して約 2 倍の期間大気にばく露されていたにもかかわらず、東京都内の方が 1.7~5.4 倍高い値を示した。

  • 中村 浩志
    日本鳥学会誌
    2007年 56 巻 2 号 93-114
    発行日: 2007/11/01
    公開日: 2007/11/17
    ジャーナル フリー
    このモノグラフは,日本に生息する
    ライチョウ
    Lagopus mutus japonicusに関するこれまでの研究からわかっていることを整理し,今後の課題について検討を加えることを目的としたものである.日本に生息するラ
    イチョウ
    の数は,20年以上前に実施された調査から3,000羽ほどであることを示し,分布の中心から外れた孤立山塊から絶滅が起きていることを示唆した.日本の高山帯には,ハイマツが広く存在するのが特徴であり,ラ
    イチョウ
    の生息に重要であることを示唆した.ラ
    イチョウ
    の食性に関する知見を整理し,今後は各山岳による餌内容の違い,また食性の量的な把握が必要たされることを指摘した.高山における年間を通しての生活の実態について,これまでの知見を整理し,まためた.春先の4月から秋の終わりの11月にかけてのラ
    イチョウ
    の体重変化を示し,ラ
    イチョウ
    の高山での生活との関連について論じた.ミトコンドリアDNAを用いた多型解析から,近隣の亜種との関係および大陸から日本に移り棲んで以降の日本における山岳による集団の隔離と分化に関する知見をまとめた.ラ
    イチョウ
    を取り巻くさまざまな問題点について,最近の個体数の減少,ニホンジカ,ニホンザルといった低山の野生動物の高山帯への侵入と植生の破壊,オコジョや大形猛禽類といった古くからの捕食者の他に,最近では低山から高山に侵入したキツネ,テン,カラス類,チョウゲンボウといった捕食者の増加がラ
    イチョウ
    を脅かしている可能性,地球温暖化問題等があることを指摘した.20年以上前のラ
    イチョウ
    のなわばりの垂直分布から,温暖化の影響を検討し,年平均気温が3°C上昇した場合には,日本のラ
    イチョウ
    が絶滅する可能性が高いことを指摘した.これまでの低地飼育の試みを評価し,野生個体群がまだある程度存在する今の段階から,人工飼育による増殖技術を確立し,増えた個体を山に放鳥する技術を確立しておくことの必要性を指摘した.
  • 羽田 健三, 中村 浩志, 小岩井 彰, 飯沢 隆, 田嶋 一善

    1985年 34 巻 2-3 号 33-48
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    (1)1981年6月15日から同20日にかけ,南アルプス白根三山で,ラ
    イチョウ
    の生息個体数に関する調査を行った.
    (2)計89雄と16雌が発見された.これらの個体の行動観察,生活痕跡や植生•地形から計100のなわばりが推定された.
    (3)なわばりは,標高3,000m以上の山に多く見られた.また,高山帯1km2あたりなわばり密度は,高い山ほど高い傾向にあった.標高の最も高い北岳が14.07と最も密度が高く,調査地全体の平均密度は1km2あたり6.95なわばり(17.4羽/km2)であった.
    (4)なわばりは,高山帯の面積が大きければ多いという単純な関係にはなく,標高2,900-3,000mを境に,それ以上低くても,逆に高くても少なかった.
    (5)なわばり密度は,背の低い(40cm以下)ハイマツの分布ときわめて高い正の相関があることがわかった.
    (6)ラ
    イチョウ
    の生息環境に対する若干の論議が行われた.
  • 正田 佑, 今西 純一, 柴田 昌三
    日本緑化工学会誌
    2019年 45 巻 1 号 192-195
    発行日: 2019/05/31
    公開日: 2019/12/27
    ジャーナル フリー

    京都府京都市において,街路樹の

    イチョウ
    Ginkgo biloba L.)2 本の葉面積と葉,枝,幹の重量を計測した。また,街路樹のケヤキ(Zelkova serrata (Thunb.) Makino)1 本の枝,幹の重量を計測した。既存のバイオマスの算定式より求めた推定値と実測値を比較した結果,樹齢20 年の
    イチョウ
    では推定値は実測値の57%,樹齢50 年の
    イチョウ
    では140%であった。また,ケヤキでは推定値は実測値の101%であった。街路樹の
    イチョウ
    2 本の葉面積指数(LAI)について,既存の算定式より求めた推定値と実測値を比較した結果,樹齢20 年の
    イチョウ
    では,推定値は実測値の106%であった。樹齢50 年の
    イチョウ
    では推定値は実測値の74%であった。

  • 小林 篤, 中村 浩志
    日本鳥学会誌
    2011年 60 巻 2 号 200-215
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/26
    ジャーナル フリー
    Lagopus mutus japonicus is the southernmost subspecies of Rock Ptarmigan. This susbspecies is a relic population, remaining after the most recent ice age, isolated on mountain peaks and ridges of central Honshu, Japan, where it inhabits the alpine zone. Seasonal changes in food items were investigated by observations of ptarmigan foraging behavior on Mt. Norikura. Among the total 46,523 pecks observed throughout a year, 92.9% of them were made at vegetable matter, 4.7% at animal matter and the remaining 2.4% were made at inorganic matter such as grit. Rock Ptarmigan in Japan winter in the subalpine area below 2,600 m where their main winter food consists of the buds of Betula ermanii extending above the snow. After returning to the alpine zone in April, their main diet changed for the leaves of evergreen-dwarf-shrubs including Empetrum nigrum, Vaccinium vitis-idaea, and Arcterica nana. During May and early June they were also observed feeding on small insects, Aeolian plankton, deposited on the snow surface by updrafts from the lowlands. In addition to the leaves of evergreen-dwarf-shrubs, the flowers of deciduous-dwarf-shrubs and herbaceous plants were their main foods in summer. Many kinds of fruits and seeds are eaten in autumn. It was found that the diet of ptarmigan in Honshu, changed considerably both in quantity and in quality with seasonal changes in snow conditions and plant growth. The close relationship between the seasonal diet and the life history of the ptarmigan in the alpine environment was discussed.
  • 柴田 松太郎
    地学教育と科学運動
    2011年 66 巻 66-70
    発行日: 2011/11/18
    公開日: 2018/03/29
    ジャーナル フリー
  • 太田 能之, 宮野 典夫, 野口 敦子, 田村 直也, 宮澤 美知子, 山上 達彦, 宮本 公寿, 高橋 幸弘, 吉村 映理, 宇野 なつみ, 堀口 政治, 長谷川 悦子
    市立大町山岳博物館研究紀要
    2020年 5 巻 25-30
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    イチョウ
    の代謝に対する影響要因の検討のため,ニホンラ
    イチョウとスバールバルライチョウ
    をモデルに,飼育場所,月,地域特性に対する代謝的変動をクレアチニン/尿酸比を指標として調べた。ニホンラ
    イチョウ
    は恩賜上野動物園(上野),市立大町山岳博物館(大町),富山市ファミリーパーク(富山)で飼育される1および2歳のファウンダーそれぞれ4,3および7羽の排泄物を1年間隔週1回採取した。スバールバルラ
    イチョウ
    は大町の雄雌各1羽および茶臼山動物園(茶臼)雌雄ペア飼育2組,計雌雄各3羽から1ヶ月に1回,排泄物を採取した。さらに,上野の冬季照明個体2羽を含む4羽の排泄物について5月のみ採取した。加えて,長野県白馬岳において野生ニホンラ
    イチョウ
    1羽の排泄物を回収した。飼育下ニホンラ
    イチョウ
    の排泄クレアチニン/尿酸比は,飼育場所および月と場所の交互作用の影響が認められ,大町で他園館より高くかつ年間変動がみられた(P<0.05)。1月の白馬個体の移動時に採取された排泄物のクレアチニン/尿酸比は大町と同様の値を示した。茶臼と大町のスバールバルラ
    イチョウ
    の冬季の排泄物中クレアチニン/尿酸比の比較では大町のみで大きく上昇し,照明時間のみで夏冬の羽毛を再現している上野では数値的に差はなかった。地域環境がラ
    イチョウ
    の代謝影響を及ぼす可能性が示唆された。
  • 藤井 太一, 南 基泰, 長野 康之
    保全生態学研究
    2024年 29 巻 2 号 論文ID: 2326
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/06/08
    [早期公開] 公開日: 2024/08/01
    ジャーナル オープンアクセス HTML
    電子付録

    要旨:ニホンラ

    イチョウ
    (以降、ラ
    イチョウ
    )の分布北限に位置する火打山(新潟県)は、イネ科等植物が急速に繁茂したことによってラ
    イチョウ
    の採食植物が衰退しているとされ、環境改善事業としてイネ科等植物除去の効果検証が実施されているが、火打山におけるラ
    イチョウ
    の主要な採食植物はこれまで調査されたことがない。そのため、イネ科等植物除去による採食植物の回復、保全効果を検証するためには、火打山におけるラ
    イチョウ
    の主要な採食植物を明らかにしておく必要がある。本研究では、2019年5、6、7、10月にラ
    イチョウ
    の糞を96サンプル採取し、DNAメタバーコーディング法で採食植物を推定した。ラ
    イチョウ
    生息地で採取された植物136種からなるrbcLローカルデータベースとNational Center for Biotechnology Information(NCBI)のデータベースを用いて相同性検索した結果、40分類群(種レベル32種、属レベル4分類群、科レベル3分類群、目レベル1分類群)が同定できた。シャノン・エントロピー指数による希薄化曲線を構築した結果、本調査期間中の主要な採食植物の98.2%を網羅していると推定された。採食植物として推定された12科のうち最も多く検出されたのは、セリ科(96糞サンプル中の62.5%から検出。以下同様)で、次いでユキノシタ科(53.1%)、ツツジ科(52.1%)、バラ科(50.0%)となった。種レベルでは、イブキゼリモドキ(38.5%)、ベニバナイチゴ(38.5%)、ズダヤクシュ(37.5%)、クロクモソウ(36.5%)、ミヤマハンノキ(30.2%)の順に検出頻度が高かった。他のラ
    イチョウ
    の生息地では採食頻度が低いセリ科、ユキノシタ科植物が、火打山では採食頻度が高いという地域特異性が見られた。本調査で明らかになった主要な採食植物は、火打山山頂およびその周辺のハイマツやミヤマハンノキの林縁部やその周辺部に生育する。そのため、これら樹種の伸長や生育地拡大によって主要な採食植物が生育している植生が衰退することは、採食場所の質を低下させる可能性がある。従って、これら樹種の生育を抑制することも、イネ科等植物除去と同時に検討すべき課題と考えられる。

  • 藤巻 裕蔵
    山階鳥類学雑誌
    2021年 53 巻 1 号 25-32
    発行日: 2021/06/30
    公開日: 2021/07/01
    ジャーナル フリー

    1976~2020年に北海道の1,074区画(4.5 km×5.0 km)内の1,219調査路(2 km)と165定点で

    エゾライチョウ
    Tetrastes bonasiaの調査を行った.さらに,既存の論文・報告書,探鳥会などの記録を含め,2,041区画についてエゾラ
    イチョウ
    の在・不在記録を得,分布図を作成した.エゾラ
    イチョウ
    は山間部では1,291区画中758区画(58.7%),平野・盆地部では750区画中109区画(14.5%)で観察された.分布図作成で在・不在記録を用いたことで,山間部と平野・盆地部における分布の違いを数量的に,より明瞭に示すことができ,また従前の分布図の空白の区画の一部にもエゾラ
    イチョウ
    が分布することを明らかにできた.

  • 長野 康之
    保全生態学研究
    2022年 27 巻 1 号 論文ID: 2031
    発行日: 2022/04/15
    公開日: 2022/06/28
    [早期公開] 公開日: 2022/04/15
    ジャーナル オープンアクセス

    環境省「ラ

    イチョウ
    保護増殖事業実施計画」の一環として実施されている中央アルプスへのラ
    イチョウ
    移植事業について、北米での先行事例をもとに作成されたラ
    イチョウ
    移植プロトコルと、 IUCN(国際自然保護連合)が発行する生物の移植のためのガイドラインに基づいて比較検討した。その結果、中央アルプスへの移植事業は北米のプロトコルや IUCNガイドラインが推奨する内容と重要な点において合致していなかった。移植先である生息地の事前評価が重要とされている中、捕食が原因で絶滅したとされる移植先の中央アルプス木曽駒ヶ岳において、事前に捕食者の現状を把握するなどの生息地評価は行われず、結果として導入後 1ヶ月のヒナの死亡率は 100%であった。また、ラ
    イチョウ
    が属するキジ目鳥類では死亡率が高いためにヒナの移植は推奨されないが、 2019年には卵が、 2020年にはヒナが主として移植されていた。さらにできるだけ多くの個体(成鳥ペア)を移植するのが望ましいとされているが、 2019年に 6卵(移植失敗)、2020年には 8卵(移植失敗)のほか成鳥メス 3羽とヒナ 16羽の計 19羽の放鳥にとどまった。このほかラ
    イチョウ
    の生息域内保全に関する調査や事業に関しても、日本全体のラ
    イチョウ
    の個体数推定が不確かであること、生息域全体の生息環境の把握が不十分であること等の課題が見られ、合理的な保全策を計画するための調査になっていなかった。今後のラ
    イチョウ
    保全のために有効だと思われる方策について、北米のプロトコルや IUCNガイドラインが推奨する内容に沿って提言した。

  • 玉嶋 勝範, 加藤 徳弘, 吉松 英明, 小野 元治, 岡本 潤, 宮崎 英一郎, 岡崎 真一郎
    九州病害虫研究会報
    2009年 55 巻 156-161
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/02
    ジャーナル フリー
    イチョウ
    の害虫である
    イチョウ
    ヒゲビロウドカミキリについて,
    イチョウ
    の被害地域調査,成虫の発生調査法,果樹類で登録のある Beauveria brongniartii 剤の本虫に対する効果的な使用方法を検討した。大分県の本種による
    イチョウ
    の被害地域調査で,1991年報告の28市町村から新たに21市町村(旧市町村)を確認した。成虫は日中枯れた枝葉で静止していることが判明したことから,簡易な成虫の発生調査法として枯れ枝葉トラップを考案した。B. brongniartii 剤上に本種の成虫を 1回歩行させた後,20℃で飼育した結果,接種8~14日後に高率に感染・死亡することが判明した。ギンナン園において B. brongniartii 剤を
    イチョウ
    のすべての主幹部(地上0.5~1.5m)に設置することによって,殺虫効果が認められた。
  • 唐澤 豊, 清水 伸也, 宮野 典夫, 平林 国男
    日本家禽学会誌
    1991年 28 巻 1 号 26-32
    発行日: 1991/01/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    ニホンラ
    イチョウ
    (Lagopus mutus japonicus)の若鳥(133日齢)と成鳥(865日齢)に,ナラの葉ミールを20%含むナラ飼料,グラスミールを20%含むグラス飼料あるいは両者を等量,合わせて20%含むナラ+グラス飼料を10日あるいは11日間給与しこれらの飼料の利用性について検討した。
    1. 若鳥,成鳥込みの体重はどの実験飼料の給与によっても,有意に変化しなかった。実験に用いたラ
    イチョウ
    の体重は,全実験終了時に9.5-22.0gの増加が認められた。
    2. 成鳥の実験飼料摂取量は,すべての飼料区で前報なみの16-23g/日/500g体重であったが,若鳥は約31g/日/500g体重で,これはラ
    イチョウ
    の年齢によって飼料摂取量が影響される可能性を示している。
    3. 乾物消化率は,飼料間に,また成鳥と若鳥の間で差はなく,60-61%で前報の64-65%より若干低かった。
    4. 粗繊維消化率は,前報の約半分の21-28%で,ナラ+グラス飼料が最も低く,またこの飼料でのみ成鳥が若鳥より低い傾向が認められた。
    5. 窒素蓄積率は,ナラ,ナラ+グラス,グラス飼料で,若鳥がそれぞれ21,20及び33%で成鳥がそれぞれ15,15,26%と若鳥が成鳥より高く,グラス飼料が他区より高い傾向があった。また本実験でえられた値はいずれも前報のそれより低かった。
    6. 粗脂肪利用率は,72-86%,可溶無窒素物利用率は78-83%といずれも前報なみに高い値が得られた。
    7. 維持代謝エネルギー要求量は,若鳥が490-500kJ/日/500g体重,成鳥が340kJ/日/500g体重で,成鳥の値はすでに我々が報告した結果とほぼ一致していた。代謝エネルギー値は,前報同様すべて12-13kJ/gDMであった。
    以上の結果から,ナラ飼料,ナラ+グラス飼料とも実用的に十分使うことのできる飼料であることが再確認され,またニホンラ
    イチョウ
    の飼料摂取量や体重維持のための代謝エネルギー要求量は年齢によって影響されることが示唆された。
  • 足立 久男
    地学教育と科学運動
    2012年 67 巻 11-17
    発行日: 2012/03/15
    公開日: 2018/03/29
    ジャーナル フリー
  • 馬場 芳之, 藤巻 裕蔵, 吉井 亮一, 小池 裕子
    日本鳥学会誌
    2001年 50 巻 2 号 53-64,107
    発行日: 2001/05/31
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    ミトコンドリアDNAは母系遺伝で,組換えがおきないこと,および塩基置換頻度が高いことなどから,多型解析に適した遺伝子である.ミトコンドリアDNAの中でも特に塩基置換頻度が高いコントロール領域を用い,日本に生息するニホンラ
    イチョウ
    に関して,個体群の遺伝的多型を調べた.生息地から採集した脱落羽毛を試料として用い,ラ
    イチョウ
    類に特異的なプライマーを作成し,2度のPCRを繰り返すことによって十分な量のDNAを増幅した.ニホンラ
    イチョウとエゾライチョウ
    各1サンプルに関してコントロール領域全領域の塩基配列を決定し,ニワトリ,ウズラの配列と比較したところ,ニホンラ
    イチョウとエゾライチョウ
    のコントロール領域中央部,central domain,には CSB-1, F box, D box, C box 領域が認められ,両側の left domein と right domein に置換が多くみられた.
    コントロール領域left domainの441塩基対の配列を決定し,飛騨山脈の4地域から採集されたニホンラ
    イチョウ
    21サンプルは,すべてハプロタイプLM1であった.また赤石山脈で採集されたニホンラ
    イチョウ
    1サンプルからはハプロタイプLM2であった.同じ領域を分析した北海道のエゾラ
    イチョウ
    36サンプルでは21ヶ所の塩基置換が検出され,21個のハプロタイプに分別されたことに比べ,ニホンラ
    イチョウ
    の遺伝的変異は非常に少ないことを示した.花粉分析によると,ニホンラ
    イチョウ
    の主要な生息場所であるハイマツ帯がヒプシサーマル期の前半(6,000-9,000年前)にほとんど消失するほど縮小したことが示されている.このような生息環境の変遷がニホンラ
    イチョウ
    個体群にボトルネックを引き起こし,遺伝的変異が非常に低くなったと考えられる.
  • 堀輝 三
    PLANT MORPHOLOGY
    2001年 13 巻 1 号 31-40
    発行日: 2001年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    要旨: 中国からわが国への
    イチョウ
    伝来の論議では、その時期については、これまで飛鳥時代(7世紀)から室町時代(16世紀)までの900年にもわたる時間スケールにまたがり、かつその具体的根拠や出典が示されない場合が多かった。一方、もたらされたものが、木、種子いずれであったかも曖昧のままにされてきた。本稿では、中国および日本に残る文献資料を中心に、最近韓国で発見された遺物資料、ならびに筆者の観察を加えて、この二つの問題点について考察した。
    イチョウ
    が中国の町に登場したのは10-11世紀であり、11世紀には市街地でも植栽され始め、12世紀には薬用効果が確かめられた。現在知られる、
    イチョウ
    に関連するわが国の最も古い文字資料は、1370年頃成立の『異制庭訓往来』である。しかし、最近1323年頃(元代前期)中国から博多へ向かう途中、韓国沿岸で沈没した船から引き上げられた遺物の中からギンナンが発見された。これは、ギンナンが輸入果実としてわが国に持ち込まれた可能性を強く示唆している。輸入が始まった時期を示す資料は発見されていないが、宋代末期の日宋交易にまで遡る可能性はある。輸入されたギンナンは室町時代中期(1500年代)までには国内に広まり、その中から木に育つものが出てきたと考えられる。したがって、伝来の時期は13世紀から14世紀にかけての100-150年くらいの間であろうと推定される。今後、さらなる資料の発掘によって、より限定した時期の特定が可能になると期待できる。
  • 朝倉 俊治, 増田 章二, 近藤 多美子, 堀田 昌伸
    日本鳥類標識協会誌
    2011年 23 巻 2 号 47-54
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/12/08
    ジャーナル フリー
    2007年6月~12月の19日間,2008年6月~7月の10日間,南アルプス南部のイザルガ岳周辺から聖岳にかけての稜線部(約10km)で,
    ライチョウ
    Lagopus mutus japonicusの環境省鳥類標識調査及び標識個体の再確認調査をおこなった.なわばりを所有する雄成鳥5個体,雌成鳥3個体,そして,幼鳥1個体の計9個体を捕獲し,8個体に標識を行った.放鳥後,野外で再確認された本調査による標識個体は5個体であり,そのうち3個体はほぼ1年経過した後に確認された.我々の調査地域と同じ地域で,2005年に信州大学の中村浩志氏等によって標識された雄成鳥7個体と雌成鳥3個体のうち,今回の調査で雄2個体と雌1個体が確認された.いずれも放鳥場所あるいはその周辺と思われる場所での確認であった.
  • *武 正憲, 長野 康之, 松岡 法明
    日本森林学会大会発表データベース
    2014年 125 巻 B02
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/16
    会議録・要旨集 フリー
    イチョウ
    (環境省絶滅危惧種IB類)は、国指定特別天然記念物であり、個体数の減少により平成24年9月から保護増殖事業の対象種となった。ラ
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    は、およそ2,000m以上の高山地帯という限られた地域に生息する野鳥である。そのため、保護増殖事業を実施するために必要となる生息数や生育範囲といった基礎的な情報を収集するには、調査に関する専門的知識に加え、高所登山の知識と技術が要求される。しかし、ラ
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    の専門家は数少なく、広範囲にわたるラ
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    生息地を頻繁に調査することが困難である。本研究は、高所登山の専門的な知識と技術を有する登山ガイドによる、簡単なラ
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    調査を取り入れた観光目的の登山モニターツアーを実施することで、登山ツアーがラ
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    の生息状況に関する情報収集に有効かどうかを検討することを目的とした。本報告では、事前学習を含む2泊3日の登山モニターツアーの参加者(20代から60代の男女7名)および登山ガイド(60代男性)へのアンケート調査の結果を元に、簡易的なラ
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    調査が登山ツアーのコンテンツとしての観光的な魅力を有するかを検討した結果と今後の課題について報告する。
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