症例は49歳, 男性, 1999年9月白血球増多を指摘され, 10月当院初診. 白血球数15,180/μl, 骨髄染色体検査でPh
1染色体陽性で慢性骨髄性白血病と診断した. 11月から天然型
インターフェロン
(IFN)-α, 300万単位を, 連日投与し, 約3ヵ月後の2000年2月の骨髄染色体検査ではPh
1染色体が13.2%とmajor partialc ytogenetic responseを得た. しかし同時期から夜間大声を上げるなどの異常が認められ, 4月せん妄, 錯乱状態となった. 頭部MRI検査, 脳波に異常は認められなかった. 精神疾患の既往はない. IFN-αの投与を中止し, 精神症状は速やかに改善した. その後IFN-α, 300万単位を, 週1回に減量し再開し順調に経過している.
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